日向坂46 宮田愛萌さんのご卒業

まなもさんは、
2022年秋ごろには卒業の意向を発表し、気づけば時は流れ、
2022年末ひなくりにて卒業スピーチが催され、
2023年1月31日をもって、ブログ・トークのクローズとなります。
(インスタはいつまでも続いてください)

アイドルに傾倒し過ぎてのめりこむといいことなんかなくて、
「ほどよい距離感」が私の座右の銘ですが、
まなもさんの言葉の断片がこの世から消える、
切なさに溢れたそんな日くらいは虚実入り混じったような
妄想に浸ってみます。
今までもらった言葉に返すには力不足ですが、私の言葉で。

宮田愛萌が私にくれたもの

日向坂との出会い

日向坂を初めて真面目に観たのはSSAライブビューイング。
私はまなもさんの表情と表現に衝撃を受け、
アイドルの新しい可能性に胸を躍らせておひさまの門を叩きました。
私はいくつかのアイドルを応援してきましたが、
こんなにも長く応援し続けられたことって実はなくて。
コロナ禍を支えてくれたこともあり、
日向坂が最後で最高の推しなんだろうな、と感じています。
まなもさんに出会い、導いてくれて本当に感謝しています。

理系が読書したっていい

まなもさんと言えば、やはり文学愛です。
私は理系科目が苦手だけど、どうしても理系しかなくて。
高校三年で数学ばかり勉強してたら
国語ができなくなっちゃって以来全く本を読まない人になっていました。
憧れの表現力を見せてくれるまなもさんが
ブログで教えてくれる本に興味を持つのはある意味順当で、
いつの間にか時間があれば本を読むようになりました。
レターで何度か読書感想文を送ったりして楽しかったです (小並感)。
自分で人間失格やこころにもチャレンジして、
思い出すべき価値観を取り戻せたことも人生の大きな糧です。

最後に観たまなもさん Wケヤフェス2022

日向坂の沸き曲といえば、紅白でも披露した『キツネ』と並び、
『誰よりも高く跳べ!』が挙げられるでしょう。
初めて当選した2022のケヤフェスは、公演が始まる少し前から雨模様。
おそらくいつも以上に入場はてんやわんやとなり、
雨除けのロッカーを使うのも一苦労でした。
放水より先にびしょびしょになりながらどうにか席に着いたのも束の間。
私はサイリウムをロッカーに忘れていることに気づきました。
まあでも、腕でも楽しめるのでいいか、と、思っていました。

目の前にはバックステージ。
日も暮れてきた頃、『誰よりも高く跳べ!』が流れました。
1サビでバックステージに来たのはなんと、まなもさん。
人生で一番近いくらいの距離でまなもさんのダンスを観ました。
体調は万全でない時期で、参加できていない曲もあったライブ。

ですが、
眼前のまなもさんは確かに、誰よりも楽しそうに、誰よりも高く、
そして間違いなく最高に、私の気持ちを昂らせてくれました。
サイリウムもなくて推しタオルもカッパの下で、
私は何者でもないおひさまでした。
フリコピも忘れて、ただ圧倒されるばかりでした。
興奮したらニューロンが記憶よりも生存に振り切っちゃうから、
努めて平静に、映像を閉じ込めようと必死でした。

終演後、たまたま隣の席にいた方に、
「愛萌推しですか?」
と聞かれました。
誰跳べで様子がおかしくて気づいたそうです。笑
ピンクと赤のサイリウムを振れなかったことは大きな心残りですが、
あの日の光景を目に焼き付けたこと、
客観的にもまなもさん推しであると確認できたこと。
人生の宝になる経験でした。

宮田愛萌について考えたこと (妄想)

「きらきらし」の執筆は超大変

まなもさんは卒業のタイミングで、
小説とフォトを一冊の書籍とした「きらきらし」を刊行します。
https://www.shinchosha.co.jp/book/354941/

万葉集という実際に存在する書物をベースにするということは、
きっと原著の該当箇所は読み返す作業が必要で、
さらに自分の書きたいことに寄せねばなりません。

実際、かなりの資料を揃えて、読み耽る時間もあったようですし。
https://www.oricon.co.jp/news/2262119/full/
(←これが一番つらくて楽しくて止められないのですよね!)

文章を書くこと自体は普段からやっているまなもさんです。
でも、題材に縛りを設けて5作も作るのは結構大変だと思うし、
私も論文書いてて思うのは、完成度の到達点が自分次第であるところです。
大学とアイドルを両立させちゃう生真面目さと、
大きな文学愛から類推するに、秋頃からの短期間での執筆は、
かなり命を削る仕事だったのではないでしょうか。

また、まなもさんは移動が苦手です。
最近はマシになったのかもしれませんが、
そもそも体調が安定しない中、
地方でのフォト撮影も大変だったと存じます。

校閲もしなきゃならないということで、
きっと編集者的なマインドも持ち合わせたまなもさんは
全力の校閲をしたんだろうなあ、と思います。

何かもう、全部想像で大変さを外挿しちゃってますが。
でも、一番やってほしかった書籍の制作は心から嬉しいです。
発売を心して待ちます。

シュレディンガーのキツネ

2022年、紅白で『キツネ』を披露しました。
私は曲目を知り、二つの仮説を立てました。

1つは、「四期生も出演する」ということ。
実際、ひなくりで『キュン』『ってか』を一緒に踊っていたこともあり、
日向坂の誰も置いていかない精神に則り、
四期生も一緒に出演するのではないかと仮説を立てました。
ファイターズガールズさん辺りの配置でパフォーマンスできそうでしたし。

が、それは違うためもう1つの仮説。
「宮田愛萌が出演する余地を残す」こと。
まなもさんがギリギリ間に合えば、
フリ入れし直してどうにか出られるかもしれない、
という構想があった可能性があります。
何よりの違和感は、卒業スピーチの告知タイミングで。
ひなくりの時期までに体調の目処が付けば
紅白で表舞台は最後にする、
間に合わなければ1月までにひなくりしかない、
みたいな分岐だったのかもしれないと。

あくまでもぜーんぶ知らんけど案件。
いや、それはまあ、色々と察するに値することはたくさんあるけども。
最後まで、SSAで私を虜にしたまなもさんの『キツネ』を
観られた可能性があったのだろうと心のどこかで信じるように、
シュレディンガーの狐を思考実験で生み出しちゃっても許してくださいよ・・・。

「日向坂になってよかったかもしれない」

乃木坂46の1stシングル以来のかもしれない。
さすがに無理のある暗い曲調がよぎりますが。
それはさておき。

卒業スピーチのMC中に不意にこぼれた言葉、「円満な」。
何かしら、万全な完全な形での卒業とはいかなかったこと、
まなもさんが卒コンを選べなかった可能性が示唆されます。

何より大きな理由としては、
やはり体調の悪化により、コンサートを成立させられることが
困難であると判断したためでしょう。
コロナ禍により一層実感しましたが、
健康であるか否かは大きく生活を制限します。
日向坂は、東京ドームクラスの規模で公演するアイドルとしては破格のパフォーマンスです。
ダンスと歌唱を両立しながら、フォーメーション移動ステージ移動をこなします。
圧倒的な運動量で、本当に尊敬します。

ただ、ひとたび体調が崩れると持ち直すまでがキツイ、
というのは当たり前で。
私は『恋する魚は空を飛ぶ』における
体調を考慮した2ステージ構成をとても評価しています。
パフォーマンスを追求する一方で、
臨機応変に班分けするようなシステム。
もう少し早く完成していれば、体調を理由にグループを去らず、
踏み留まることができたのではないかとさえ考えてしまいます。

それではなぜ、まなもさんは残ったのか。
私は書籍の仕事が大きいと思っています。
日向坂でのまなもさん最後の仕事、『きらきらし』執筆。
卒業時の夢を叶える形か、
卒業前のオファーを片付ける形か、
どちらにしてもまなもさんにとってやりたいこと。

「卒業は完成し次第です。でも執筆以外は基本的にできません。」
のような条件であっても飲むでしょうし、
飲まなきゃまなもさんじゃないです。
また、病状が芳しくなく、表舞台に上がることは
ドクターストップがかかっていることだって大いにあります。
(まあSHOWROOMくらいやれたのでは、って思うけど。
MM姉妹見たかったなあ。)

日向坂としての籍が宙ぶらりんのまま迎えた卒業スピーチ。
まなもさんもアイドルが好きなわけで、
いきなりのスピーチ告知に始まる急展開を不義理と見る声は
本人の目や耳を介すまでもなく感じていたことでしょう。
人生は両天秤。
おひさまを待たせちゃったし、待たせたのにあっけなく終わるし。
大好きなメンバーとの間には今にも可視化しそうな絆があるので
素直に愛を伝えられても、
いざおひさまには、愛を突き返されるかも、といった不安があったとしても不思議ではありません。

会場には行けなかったのでわかりませんが、
画面から伝わる『君のため何ができるだろう』の温かさ。
『JOYFUL LOVE』の美しさ。
推しのあかりと親友のように共に戦ったなお
を中心とした朗らかな日向坂での時間を過ごし、
おひさまからの「君に幸あれ」。
どんなに鈍感でも、卒業する一人に向かった愛は届くはずです。
そして、締め括りの言葉として選ばれたのが
「日向坂になってよかったかもしれない」

書籍を作るわがままによって生じたおひさまへの不義理。
最後にわだかまりを解消して卒業できたんじゃないかと思います。
私は全部のまなもさんが好きですよ。

そして宮田愛萌は続く

1/29の日向坂で会いましょうにて、
まなもさんの挨拶が流れました。
「またね~」って感じで本当にもう笑
『きらきらし』のコメントにある
「ただの宮田愛萌になるはじめの一歩の一冊」
とかを読んじゃうと、
無所属のまなもさんの足跡がこれからも追えるのではないかと
期待してしまいます。
全くもって罪な方です。
心の中のアイドル宮田愛萌はもう一生残り続けますし、
リアルのあなたの活躍を応援し続けます。
たまには現世に顔を出してくださいね。

まなもさんがまど神様になっちゃいそうのでこの辺で終わりにしようかな。
無責任に考察みたいな妄想するのは楽しかったな。
どこかに残ってる #manamoblog #manamotalk の魚拓で、
誰かがMIYATA Manamo 学を始めるかもと思うと面白いです。
よっ!未来の清少納言!
それじゃ、またね。

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