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月報:2024年6月

石坂浩二とサザンオールスターズを生んだ6月。ヘッダーはキラキラしてたドナルド。


✅今月したこと

・石坂浩二の誕生日を祝った

83歳になられました。毎年そうなんですけど80なんとか歳に見えなさすぎて一回「20XX-1941」の計算をしてからでないと確信を持って年齢を言えない。2024-1941=83なので確かに83。今年はこれからブラックペアンシーズン2とかあるし楽しみ。

石坂浩二→つまり甲斐峯秋→ウィーンにいたことがある→ウィーンといえばザッハトルテ、ということでザッハトルテ。

・古畑観た

真剣にずっと古畑任三郎ばっかり観てる。毎日なにかしら観てる。石坂浩二の誕生日には朝から「今、甦る死」を観た。地上波再放送から始まりFODでなぜか第2→第3→第1シーズンの順で観て、今のところFODにあるものは「ラスト・ダンス」以外全部観た。あとは実家にあるデアゴスティーニのコンプリートコレクション(父親が買った)で補完してSMAP回をどうにかして最後の最後に「ラスト・ダンス」を観れば完璧だ!

ちなみに同じFODにある私のバカせまい史の今泉くんへのパワハラ史を合わせて観るとめっちゃ捗ります。

・ディズニーランド行った

ディズニーリゾートに行きたくない日がないくらい毎日行きたいのですが、実際には毎日行けないので超久しぶりのランドです。リニューアル前ラストということで生まれて初めてスペースマウンテン乗ったらめちゃくちゃ怖かった。「やめて!!」って言ってしまった。

レギュラーボックスにしようと思ったら推しがいることに気づいて慌てたポップコーンバケット

・いわゆる「サザン」について展

会期が5日しかないんですがギリギリ滑り込みで行けました。デボネア!

🛍今月手に入れた重要なもの

・石坂浩二のプロマイド(とフォトホルダー)

石坂浩二のプロマイドというものが世界のどこかにはあるんだろうなぁということを夢見て今まで生きてきたわけですが、やっとその世界のどこかにあるらしいものを手に入れました。

どうだこの美しさ。私は届いて開けて見た瞬間間違えて俳優さんみたい!と言ってしまいました。俳優さんだよ!見た目を売りにする仕事ではないにもかかわらず見た目が売りにできるレベルの人のことを俳優さんみたいだと言い続けてきたツケです。

で、手に入れたら導入しようと思っていたこれ。フォトホルダー。サンリオのエンジョイアイドルシリーズ。微妙にL判より大きいのでちょっと上切っちゃった。

・マリキャンアクスタ(とアクスタケース)

テントにも入った千葉ロッテマリーンズキャンプ部、略してマリキャンのアクスタ。なんとシークレット。

でも無事に本命のダブピ35歳王子を引き当てました!ありがとうございます!

そしてなんだかんだ全員揃いました。

王子を持ち運ぶためにアクスタケースも。唐川侑己といえばしろたんなので、これをなんとかしろたん仕様にしてやろうと思っています。

📖今月読んだ本

・対比列伝 ヒトラーとスターリン第2巻/アラン・ブロック、鈴木主税訳(再読)

読むものがないととりあえずこれ読み返しちゃう。「とりあえず」というポリュームではないんですけれども……。

・グリーン・マイル(上)(下)/スティーヴン・キング、白石朗訳

キングを読むたびにキングって超おもしろいな……!という気分になる。こんなおもしろい本が当たり前のように存在する世の中でよかったなあ!ちょうどその時古畑を観始めていたのもあり、おもしろすぎる本やドラマに挟み撃ちにされた感がありひたすらスティーヴン・キングと三谷幸喜に交互に感謝する人間と化してしまった。

そんなことより内容。ドラクロアの死刑シーンで泣いてしまった。パーシーが外道だとかそういうこともあるけど、死刑賛成とか反対とか死刑囚がどんな行為をしてここに送られたかとかそれ以前に一人の人間が死ぬというのは荘厳で重々しいひとつの事件なんだなと思った。そしてコーフィ。完全にイエス・キリストだ。人類の罪や痛みや病をすべて引き受けて死んでいく男。彼自身はイノセントなのに地球上の誰よりも罪を背負っている存在。登場する死刑囚の中で最も罪が重いであろう(=裁かれていない罪を持つ)ウォートンが最も苦しまずに死んでいったのも含めてやりきれない。

・虚構推理/城平京

ずっと気になってた。おもしろかったけど完全に刺さったかと言われるとそうでもないので続編を読むかどうかはしばらく考える。本当に亡霊の仕業なんだけどそれだと亡霊が消えてくれないので「合理的」な嘘の解決を用意するというアプローチは好きだった。確かに怪異を信じる気持ちもあるけど事件は正体がわかってて逮捕できる生身の人間が起こしててくれないと困るという気持ちもあるよね。岩永琴子ちゃんは素敵な探偵役だった。義眼って本当にいいですね。

・ローマ帽子の謎/エラリー・クイーン

ミステリジャンルはどんどん古典のネタバレをするのでネタバレされる前に(すでにされたらネタバレを一旦忘れる時間をおいてから)読もうキャンペーン。キャラクターがいい。警察官×探偵のクイーン父子。買いそびれた初版本のことばかり気にする息子と本のことはもういいから!と怒るお父さん。あとジューナ。かわいい。
事件のあった日完全にすべての出入り口を監視していたということをはっきりさせてから劇場のすみからすみまで探し、「帽子は劇場から出ていない、しかし劇場のどこにもない、では帽子はどこに消えたのか?」という謎を提示してるけど、ミステリってこうやって余計な穴をふさいでいく作業大事ですよね。実は秘密の抜け穴がありましたとか適当に探してたから見落ししてましたとかじゃダメ。ミステリの登場人物は探偵も警察も勤勉でなければならないんだな。

・いい人すぎるよ図鑑/明円卓、佐々木日菜、真子千絵美

気になってたやつ。私はひどく気の利かない人間なのでどちらかというとここに載っているいい人たちにいいことをされている側なんですが、そんな私でもちらほらやってるものがあったので私もいい人。最近はいい人やめよう!とか自分が大事!自分自分自分!とかいう思想が幅をきかせがちで、それも一理あるとは思うんですがやっぱりこの世の中は自分のことしか考えてない人よりも誰かのことを考えて人のために動ける人で回っているので、自分至上主義者は「いい人」のおかげで自分が快適に過ごせているということを自覚して謙虚に生きていっていただきたい。

・銀の言いまつがい/糸井重里、ほぼ日刊イトイ新聞

金を読んだので次は銀。言いまつがえて和ませるケースもあれば、自分は間違ってないという思い上がりがまつがいを生んでしまってるのではというケースもあって、言いまつがいにも人間性って出るなあと思いました。

・国道沿いで、だいじょうぶ100回/岸田奈美

大好きな岸田奈美さんの新刊。笑えるところと泣けるところの波状攻撃で困った。表題作は泣く方の犬章です。このエッセイを書いたきっかけとなったできごと、私は知らなかったんですがそんなことがあったのか。人それぞれ他人にはなかなかわかりにくい事情を抱えてるもんだよね。見ただけで細かくそれを察することはできないまでもせめて「事情があるんだろうなぁ」くらいは考えることのできる人でありたい。

それと大好きなさくらももこのエッセイ「さるのこしかけ」の大麻豊さんの話が出てきてうれしかった。好きな文章を書く人が好きな文章を書く人に言及してくれることほどありがたいことはない。この2人の文章にはどこか似たものがあるというか似たものがあるから両方好きなんだよ。

これは本題から外れるかもしれないんですが、最近毒親だの家族という病だのというワードが流行り、私みたいな家ラブ族(死語かもしれない)はなんとなく肩身が狭いようなそうでないようなという微妙な気持ちを味わっていたため、岸田さんの家族の愉快なエピソードだったり愉快じゃないけどだいじょうぶだったりするエピソードをドーンとぶつけてくるエッセイに「そうだよな!家族を愛することって悪いことじゃないよな!」と勇気づけられたというのもある。ていうか家族を愛することが悪いことなわけがないんですが私は一体誰に遠慮していたんでしょうか。他人の家庭がどうであろうと私の家庭には一切関係ないんだよな。

・幽霊男/横溝正史

「幽霊男?読んだよ?あれ幽霊座だ」が多発していたため、いい加減にしようということで読んだ。タイトルはほぼ一緒でも全然違う話だった。エログロ。金田一さんは殺人防御率が低い探偵ですが、これは特にボコボコ点を取られている。たぶん2本くらい満塁ホームランを打たれた。犯人の人間性が猟奇趣味とかそういう方向じゃなく普通に気持ち悪くて満足しました。「こいつ嫌だな……こいつ犯人だったらいいのに……」と思ってたので余計に。

・建築知識2024年7月号/エクスナレッジ

金田一耕助の間取りは黒猫亭事件。酒場黒猫と作中では場所が特定されていないG町の地理と推定される場所について。

🎵今月の一曲

♪恋のブギウギナイト/サザンオールスターズ


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