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月報:2023年12月

 いよいよ2023年も最後。ヘッダーは石坂浩二が作ったドイツ機。


✅今月したこと

・石坂浩二とツーショット撮った

これはガンダム

 ろうがんず展に行きまして、そこで撮りました。それだけです。もうこれで2023年終わってもいいと思った。実際12月の残り部分は正直消化試合みたいな扱いだった。撮った時は呼吸困難になりかけましたけどその後お話する機会がありまして、この時はわりと普通におしゃべりできた。ついでに2009年からずっと気になってたことを聞けたのでよかった。

 ろうがんず展のその他トピックスは石坂さんが相棒のベンチコートを着てたことです。撮影中なの??

ろうがんずがアレしたみたいになってる

・生後一万日記念日

 1996年7月16日生まれなので、2023年12月2日でちょうど生後1万日になります。そこそこ長生きしたなあ。しかし石坂さんは今年の8月9日で生後3万日を迎えていますので、上には上がいます。まずは目指せ2万日。

🎬今月観た映画

・2K上映『空想特撮シリーズ ウルトラマン4Kディスカバリー』「生命のものがたり」

 生後1万日記念日に観た。ウルトラマンミリしらでも推しが出てさえいれば行く。逆に言うと推しが出てない映画を観なさすぎるという問題があるんですけど、それはまあいいです。

 まず石坂浩二の声フェチなので映画館の音響で石坂ボイスを浴びることができ大変満足です。しかもウルトラマンパートのナレーションも石坂さんだったりするので20代と80代の石坂ボイスの波状攻撃ということになります。そしてスーツが完璧だった。今の石坂浩二に着てほしいべスト色違いのスリーピース。校長先生感。美しい。細かいところだと「ありんこさん」という言葉遊びをしていて悶えました。あざとい支配人さん。

 もちろんメインのウルトラマン2Kリマスターも。「シン・ウルトラマン」では「は??」としか思わなかったところがオリジナルだとグッと来たのがよかった。具体的に言うと「そんなに人間を好きになったのか、ウルトラマン」のくだり。あと昔からバルタン星人の顔ファンだったので出てきてときめいた。怖い話だったな。

🛍今月手に入れた重要なもの

・メトロポリタンカラーブロッキングコレクション(ブルーCT)/ウォーターマン

 生後一万日の記念日にケーキでも買おうかな~と思ったけど、後に残るものがいいかということで万年筆。一万日記念なので予算一万円台で。名入れもしました(そのせいで3日かかった)が、個人情報すぎて1文字も見せられない。これまで室井慎次の万年筆とか甲斐峯秋の万年筆とか人の万年筆ばかり買ってきたけど今回ばかりは自分の万年筆を。

ニブがころんとしててかわいい

・ビッグカラーダブルチェスターコート/NATURAL BEAUTY BASIC

 白い巨塔の東教授を見てつくづくダブルのコートは石坂浩二に着られるために生まれてきた服だと思いましたので、自分のも買ってしまいました。石坂浩二に浸りたかった。東教授のコートっぽくカラーが大きいものを探してたら見つかったのがこれ。イメージぴったり。12月上旬発送予定ということで、ろうかんず展に着ていきたいな~3日までに来ないかな~でもさすがに上旬すぎるから無理かな~と思っていたら2日に届きました。ビビった。あと全額カードのポイントで賄ったのでタダみたいなもんです。

📖今月読んだ本

・横溝正史の日本語/今野真二

 横溝作品で使われている言葉、テキスト同士(初出、初版、全集、文庫)の異同、漢字の使い方にフォーカスして論じた本。横溝正史の日本語って「ぎょくん」とかそういうやつかと思ったけどそういうやつではなかった。本当にぎょくんてなんなんでしょうね。

 「この作家は『○○』をどんな時でも漢字/ひらがなで書く」とは言いきれない、というのはわかる。例えば「かわいい」と「可愛い」と「カワイイ」は全然雰囲気が違うし、場によって使い分ける方が自然。

・夜歩く/横溝正史(再読)

 まず話を覚えてなさすぎて「こんな話だったっけ??」が先に来る。金田一さんがなかなか出てこなくてやっと出てきてホッとしたことと犯人しか覚えてなかった。

 初読時はなんとも思わなかったけど、仙石直記に不思議と心を掴まれてしまった。嫌いになれない。可哀想な人だと思う。彼に対する屋代の気持ちも一筋縄ではいかないし、そもそも屋代の一人称視点で書かれているのであれもこれも本当にそうだったのか?屋代がわざと書いてるだけなんじゃないか?と考えるとどんどんハマっていく。

・サラダ記念日/俵万智

 「やさしさをうまく表現できぬこと許されており父の世代は」という歌が好きなので、ちゃんと読もうと思って読んだ。31文字で的確に感情や情景をこめられる人は本当にすごい。

・最新版 指輪物語1 旅の仲間 上/J・R・R・トールキン、瀬田貞二・田中明子訳

 もう現代のリアル世界を舞台にした話飽きたよ!!と急になってしまい、何もかもリアルではないハイファンタジーが欲しくなったのでザ・ハイファンタジーを。ファンタジー好きとか言っていながらずっと通ってこなかった。ロード・オブ・ザ・リングも観てないし。とりあえず続きが楽しみ。

・ブラウン神父の知恵/G・K・チェスタトン、中村保男訳

 「ジョン・ブルノワの奇妙な犯罪」が好きだった。ブラウン神父シリーズではとにかく前提を疑うトリックが多い。AさんがBさんを殺したように見えるが実はBさんが殺そうとしていたのではないか?そもそもAさんは実在しているのか?みたいな。Aさんは泥棒だと思われているが実は警官なのではないか?的な属性を疑うパターンもある。

・死の枝/松本清張

 やっぱり松本清張の文体が好き。名探偵キャラやキャッチーな舞台装置を排し、純粋にリアリティのあるストーリーや論理展開で魅せるタイプ。だいたい犯人の破滅の場面まで描かずそれを匂わせて寸止めで終わるのもリアル。その後を想像してエキサイトしてしまう。

 「古本」は起点から犯罪に追い込まれる心理から何から「同じ立場に立たされたらやってしまうかもなぁ」と思わされたので好き。またその「犯罪」も刺殺とか毒殺とかが能動的なものではないのも好き。まさに「魔が刺す」。

・クリスマス・キャロル/チャールズ・ディケンズ、池央耿訳

 クリスマスだからね。死んでも誰にも悲しまれないくらいみんなから嫌われているが実は辛い過去を抱えていてそのせいで自分の価値観に固執してしまうようになったキャラクターが好きなので、スクルージよかったです。守銭奴だけど私腹を肥やしていたり不正に利益を上げていたりするわけではなくただ勤勉に働いているだけで決して悪人ではないというのも。嫌われていると言いつつ毎年めげずにクリスマスに誘い続ける甥っ子、偉い。彼がいなかったらいよいよ本当に一人ぼっちだからね。

・三つ首塔/横溝正史(再読)

 やたらファン人気が高い作品ツートップ、「夜歩く」とこれ。女性人気が高いと言われているらしいのですが、確かに私も好きだけと理由がよくわからない。まあいいか。音禰って名前いいよね。横溝のネーミングセンス好き。そういえば「夜歩く」もこれも金田一さんの存在があまり濃くない。「八つ墓村」もそうだけど一人称で進む作品は金田一さんが遠い存在になりがち。ちょっといつもの金田一さん側視点バージョンの「夜歩く」「三つ首塔」「八つ墓村」も読みたいかも。

・びっくり箱殺人事件/横溝正史

 モギャーが人を殺す話ではありません。まず文体がスチャラカすぎてそこにびっくりした。それこそ活弁のようだ。しかしびっくり箱の中の刃が派手な殺人と舞台上で人を殺すというおちゃらけた文体の裏には極めてロジカルな展開と推理があり、ガワはふざけてても中身はしっかりしてるところが横溝だなと思いました。

 併録の「蜃気楼島の情熱」は金田一モノ。「本陣殺人事件」でも登場した久保銀造が出てきますが、本陣を連想させたのは彼の存在だけではなく……。

・これは経費で落ちません!11~経理部の森若さん~/青木祐子

 前回まるでシンデレラ・エクスプレスのような感じでプロポーズした/された森若さんと太陽がついに結婚。待ってた。なんといってもずっと会社に秘密にしてて真夕ちゃんとかから太陽が森若さんにつきまとってたけど彼氏ができたので諦めた人扱いされてたのがかわいそうだったので、一刻も早く会社にバラしてくれるのを待ってた。

 結婚における一大事のひとつ名字問題ですが、正直太陽の名字が「山田」だったの忘れてたので私も「森若」に合わせる派に一票だった。ずっと森若さんって呼んでるし、そもそもタイトル「経理部の森若さん」だし。「経理部の山田さん」じゃちょっとねえ。そんなことより森若さんの名前の由来って千葉さな子だったんですね。びっくり。

🎵今月の一曲

♪Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)2023/桑田佳祐&松任谷由実

 作詞、松任谷由実、作曲・桑田佳祐という強さで知られる伝説のあの曲の新録バージョン。しかもデュエット。キッシンといえばお遊び要素ですが、2023バージョンは恋人がサンタクロース→波乗りジョニー→ルージュの伝言のパートがかわいい。


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