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ようやく今週の野球場トロイカ

 唐川侑己さんがいらっしゃらない間(6/17~9/24)私がしていたことは、


・唐川侑己のバックナンバーを見まくる(パテレありがとう)
・「唐川さんはいつ帰ってくるのかなぁ~」と1日に10回くらい言う
・これを書く(3人揃ってないのに)


 こんな感じである。


 8月あたりまでは「1秒でも早く戻ってきてくれないと干からびてしまう!!」という状態だったのが、9月に入るともう一種の悟りの境地のような域に達し、「唐川侑己はみんなの心の中にいる……」と危ないことを口走りそうになったまさにその時、彼は颯爽とマウンドに戻ってきた。そして目にも止まらぬ速さで3つアウトを取り、「昨日も投げましたけど?」みたいな顔をしてあっという間にベンチに帰っていった。

 3か月も休んでいたのが夢か幻かなにかだったかのように、そのピッチングには不安のふの字もなかった。それだけ万全の状態に戻してから満を持して復帰したということなのだろうが、あまりにも安定の唐川侑己すぎて狐につままれたような気持ちになったのは確かである。変わったことといえば半袖になったことと(長袖から切り替わるタイミングがいつなのか地味に気になっていたため、今年衣替えの瞬間を見られなかったことはちょっと心残り。来年こそは見たい)ちょっと日焼けしたことぐらいか。


 その後浦和でもう1試合投げて(ちゃっかりファーム優勝に立ち会っちゃうところがなんとも王子さまらしい)、彼は一軍に帰ってきた。リアルタイムの、2021年9月を生きる唐川侑己だ。バックナンバーじゃない。あんなに待ち焦がれたものがぽんと目の前に戻ってくると、嬉しさとともにちょっと信じられない気持ちもついてくるものだということを今回の件で実感した。本当に本物の唐川侑己なんて存在するのか……?


 唐川侑己が自分を本物だと認めさせた(いや誰も疑ってないだろうけど)シーンが、一軍帰還翌日の西武戦6回裏にあった。先発のとっきーが好投しながらも連打とフォアボールで満塁のピンチを招き、犠牲フライで1点返された直後にフォアボールで再び満塁。絶体絶命の先発を救うため、マウンドまで徒歩10秒の好立地ブルペンから召喚されたのが唐川さんだった。


 2アウト満塁からリリーフといえば、思い出されるのは去年のCS決定戦だろう。ああいう場面で呼ばれる唐川さん、イケメンに拍車がかかる。他ジャンルネタで申し訳ないが、まるで下弦の伍・累との戦いで窮地に追い詰められた炭治郎の前に颯爽と現れる冨岡義勇さんみたいである。俺が来るまでよく堪えた、後は任せろ。


 夏休み上がりの唐川侑己、相手はあの栗山巧様。言わずもがな今シーズンの唐川さんに初めて土をつけた相手であるが、実は遡ること14年前のプロ二度目の登板で初めて失点した相手でもある。つまり因縁……があるのかどうか不明だが、私は勝手にそういうものを感じている。そんなプロの舞台で何度対峙したかわからないバッターに彼は怒涛のカットボール攻めをし、キャプテンの好プレーもあって見事このピンチを凌ぎ切った。ポーカーフェイスなのにベンチに引き上げてくる時はちょっと微笑んでるところがかわいい。さすがプリンス・オブ・幕張。いやプリンス・オブ・成田か? どっちも千葉だしいいか。


 唐川さんが帰ってきたということは、唐川さんのバックで藤原くんが守るという黄金圧倒的プリンスディフェンスも帰ってきたということである。やっぱり2人が同時にグラウンドに存在している光景は素晴らしい。



 唐川さんが一軍に帰ってきたその日に先発したのが大野雄大だった。どういう日なんだろうこれは。惑星直列のようだ。一見祭りのような感じだがロッテも大野も負けたので全然祭りではない。ただこの日に修理に出していたパソコンが戻ってくるという連絡があったので、その点では祭りかもしれない。noteってスマホだと書きづらすぎじゃないですか?


 大野in神宮についてはこちらのnoteで書いたので省くとして(決して手抜きではなく、むしろわざわざ大野だけ独立させているので特別扱いだと思ってほしい)、ようやくスリーカードが揃ってとてもうれしい。いよいよマイハッピーベースボールライフが本格的に始まるのかもしれない。もうすぐシーズン終わるけど……。

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