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藤原恭大と唐川侑己が(中略)帰れま10 #10:佐々木朗希に呼ばれている(と思いたい) (F-M)

 今年ロッテの試合に行くのはこれで9回目だが、9回のうち5回が先発佐々木朗希の試合だった。佐々木朗希率5割5分5厘。これはもういよいよ2022年は佐々木朗希に呼ばれ続けたシーズンだったと言っていい。ロッテの先発ピッチャーは佐々木朗希しかいないわけではないのにこれ。

 そもそも今シーズン初どころか人生初の生朗希がこんな試合だったので、思えばあの時からすでに呼び寄せられていたのかもしれない。

 そんなミスター呼び寄せは先頭打者ホームランを浴び、私が着席した時には1点のビハインドを背負って試合は進んでいた。しかしこの日の私には妙な自信があった。私は呼ばれている人間である。あの佐々木朗希が負け試合を見せるために呼ぶわけがない(1回あったけどそのことはとりあえず無視)。私が来たからにはもうここからどんどん逆転していくに違いない。実際は私がいてもいなくても試合には何の影響もないことくらいわかっているし全部わかった上で妄言を吐いているだけなので放っておいてください。

 しかしそんな私の自信を裏づけするように、5回裏に急に打線がつながりキャプテンの犠牲フライで同点に追いついたかと思うとあれよあれよという間にもう3点加え、追い越してしまった。ぐっさんがデッドホールを受け一瞬空気がピリついたり(でもちょっと強打者っぽいふるまいだなーとは思った)いろいろなことが発生したのだが、特にキラリと光っていたのが安田パイセンのタイムリーツーベースである。彼はこれを打つことになる打席の直前、ネクストで、

 福浦さんにくっつかれていた。羨ましい。いやそうじゃなくて。この後タイムリーツーベースだったのだから元・幕張の安打製造機のアドバイスはめちゃくちゃ効いたに違いない。


 勝ち投手の権利を得た朗希くんは5回でマウンドを下り、6回の西野さんにバトンを渡した。6回裏はオギタカで1点取るの美しいなあとしみじみ見ていたら、しみじみを吹き飛ばすかのようにまたしてもいろんな人が打ちいろんなことが発生し、まるで前回の再放送を見ているような展開になった。

 そして7回はまっすー。7回に流れるDanza Kuduro。違和感しかない。でも7回に流れようが9回に流れようがテンションは上がるDanza Kuduro。だけどやっぱり9回に聴きたいDanza Kuduro。

 藤原くんはヒットこそなかったものの、ベンチの中で新旧背番号2共演を果たすなどしていた。

 8、9回は佐藤奨真くんが回またぎできっちり抑え、終わってみれば「快勝」とはこういうものだというお手本のようなゲームとなった。たまに「あ~よかった、ハラハラしたけどなんとか勝てたな」と思った試合でも新聞の見出しに「快勝」と書かれていて「快勝……?」となる時があるが、今回は満場一致で快勝。


 ヒーローインタビューは朗希くんとキャプテンとアジャさん(と最初だけ京成パンダ)。私は2階の通路から2列目の席に座っていたのだが、前の列に座っていた人が帰った直後に後ろの方からご家族連れがゾロゾロとやってきて、1列目と2列目の空いた席と元々空いていた席に座り出したのでビビった。うん……いや、まあきっと朗希くんとかを少しでも前の見えやすい席で見たかったんだろうなたぶん……でもヒーローインタビューはご自分のお席でご覧くださいって……いや、あの、うん……。

 それは置いておいて、日ハムはこれが今シーズンマリン最終戦だったということで試合後に新球場・エスコンフィールドのPR映像が流れた。この映像、後半でそのビジター球場を本拠地としているチームの札幌ドームでのいいシーンを入れてくれているのがいいなと思う。

BIGBOSSもいっぱい見られてよかった。

 日ハムさん今年もマリンに来てくれてありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いします。


(一足先に帰っていく京成パンダに手を振るズーちゃん)



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