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フライデーナイトファンタジー(あるいはマツダの大野)

 9時からは「ショーシャンクの空に」を観るので、その前に大野をじっくり観ようと意気込みマックフライポテト(金曜日はフライデーなので揚げ物を食べることにしている)を買って帰宅したらもう満塁ホームランを打たれて4点も失っていた。最近満塁ホームランに縁がある。願わくは打たれる方じゃなくて打つ方でご縁を結びたいものである。

 
 これは「じっくり」観れなさそうだぞ……と思っていたら、案の定4回で降りた。ショーシャンクまでにはあまりにも時間が余っている。一方我が軍の方では佐々木朗希くんが164km/hを連発し、打線の援護もあり5勝目を挙げた。木曜日は8点取れなかったから負けたが、金曜日は8点取れたので勝てた。ポテトは相変わらずおいしかった。人生二度目のショーシャンクはやっぱりいい映画だった。トータルで言えばまあ、いい金曜日だと言える。

 

 「希望はいいものだよ。たぶん最高のものだ。いいものは決して滅びない」とアンディは言う。映画史に残る名ゼリフである。


 希望は決して滅びない。どんな時でも希望は生きている。ないように思えても、それはただ見えていないだけなのだ。私は今のところ「マツダの大野」の中にある希望を見つけられていないけれども絶対にあるのだ。マクブルームのグラスラとかのどこかに。いやグラスラの中にはないかもしれないけど。


 それにしても満塁ホームランというやつには何か、ずっしりと重いものがある。朝起きた瞬間いきなり「あぁマルモレホスのグラスラ……」と思ってしまったぐらいには重い。観ているだけの人間でこれなのだから、それは打たれたピッチャーにとっては4点という失点以上にとてつもなく重いものであろう。


 それでも野球で背負った重みは野球で軽くしなければならない。やられっぱなしではいけない。ヤクルトは「マツダで勝てない」を卒業したのだ(これは虫明さんの受け売りです)。大野だって「マツダで勝てない」を卒業できるはずだ。打倒マツダ。球場と戦ってどうする。



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