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2022年国民生活基礎調査からみるリアルな今

厚生労働省がおこなっている、国民生活基礎調査の最新版が公表されました。

目的は、保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査することで、厚生労働行政の企画及び立案に必要な基礎資料を得るため。

1986(昭和61)年からはじまったこの調査は毎年行なわれていますが、3年ごとに大規模な調査を行なうことになっていて、昨年2022(令和4)年は、13回目の大規模調査の年でした。

今回はその冒頭のほうで示されている、リアルな今のグラフを共有します。

右肩上がりの棒グラフと、右肩上がりの折れ線グラフ。

これは何の数をしめしていると思いますか?

増えている棒グラフは世帯数。
そして減っている折れ線グラフは、平均世帯人員、つまり平均すると1世帯に何人いるかということです。

2022年のこの数字は、2.25人。

この調査が始まった昭和の終わりにはひと世帯平均3人だったのが、いまはほぼ2人に、そして今後は2人を切っていく可能性を感じさせる折れ線グラフです。

一方で世帯数は増えている。

つまり、単身世帯が増えているということです。

とはいえ、単身世帯が増えている=ひとり暮らしが増えている、とはいちがいに言えません。

たとえば、特別養護老人ホームに入っていたり、シェアハウスをしていたりしても、世帯としては別々になるからです。

そう考えると、今の「世帯」という考えかたがなかなか現実をあらわしにくくなっているのかもしれません。

数字でみるリアルな今、確かめておきませんか?

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