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11/11-17は税を考える週間〜国税庁YouTubeのドラマがおすすめ!

毎年11/11-17は「税を考える週間」。

平成16年からこの名になった国税庁イベントで、この期間には、講演会や、モニター意見交換会、中高生の税の作文表彰(うちの娘の夏休みの宿題もこれでした)などが行なわれます。

かつての税週間はどんなだった?

余談ですが、昭和29年から「月間」ではじまった税週間は、昭和31年からはこんな可愛いうさぎのイラストでアピールされていたようです。

旬間という言葉があったんですね。
10日ということで使い勝手はよさそうですが、すっかり始まり終わりがわかりやすい週間に取って代わられています。

「なんでもあなたの苦情を」と、今なら苦情が殺到して大変なことになりそうな言葉もあります。

日本は国税では申告納税制度をとっています。

申告納税制度とは、自分で納めるべき金額を計算し、納税する制度のことです。

逆に決められた金額を納税する制度は、賦課課税制度といい、個人住民税などの地方税がそうです。

日本は戦前は賦課課税制度が主で、税務官署が所得を査定し、税額を告知していました。

しかし、戦後に、「税制を民主化するため」ということで、所得税、法人税、相続税の三税について、申告納税制度が採用され、その後、すべての国税に適用されるようになったということです(国税庁HPより)。

欧米を見ると、欧州はドイツ、フランスが賦課課税制度。
アメリカは申告納税制度です。
戦後日本の民主化政策のひとつだったことがうかがえます。

この大きな変化に苦情を言う人が多く、その対策としてうたれたキャンペーンが、税週間のそもそもの始まりとのこと。

国税HPにはこんなコメントもあります。

「この申告納税制度が適正に機能するためには、第一に納税者が高い納税意識を持ち、法律に定められた納税義務を自発的に、かつ適正に履行すること(コンプライアンス<法令遵守>)が必要です」

まずは苦情対応から始まった「納税者の声を聞く」イベントが、「税を知る」となり、平成16年からは「税を考える」。

このどんどん主体的になっているイベントの名前の変化からも、民主化が感じられませんか?


国税庁YouTubeがおすすめ

申告納税制度は、自分で計算して納税するしくみなので、みんながちゃんと納税意識を持ちルール通りに行なわないと、うまく回らなくなる制度です。

ずるをして税金を払わない人がいたら、自分自身は税金はたいせつなもので払うべきものだと思っていたとしても、やっぱり不快に思います。

「正直に納税、申告をしている納税者がいる一方で、高額な所得があるにもかかわらずそれをごまかすあなたのような脱税者がいます。
これを放っておくと申告納税制度の根幹が崩れることになります!」

そう熱く訴えるのは、国税庁YouTubeドラマの国税査察官。

筋書きは勧善懲悪。
こんながっくり反省してくれたら困らないよ、とツッコミをいれたくはなりますが、申告納税制度を考えるうえで、国税庁の熱意を知るうえで、なかなか見応えがあります。

人気のある動画上位は医療費控除などの手続き系ではありますが、税を考える週間には、こんなドラマを見てみるのはいかがでしょうか?

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