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出産手当金に傷病手当金、皆はいくらくらいもらってる?#0259/1000

自分で健康保険に加入しているひと(お給料から健康保険料が天引きされているひと)は、病気や出産で会社を休む場合、原則、健康保険から給付金がでます。

それが傷病手当金と出産手当金。

そのふたつの給付金の制度がかならずあるのは、大企業中心にある組合健保と、それ以外の会社が加入している協会けんぽ、そして公務員のかた等が加入している共済組合。

これらは雇用されるひとの入る健康保険なので、まとめて被用者保険といいます。

令和2年度現在のデータでは、その被用者保険のうちもっとも加入者が多いのが協会けんぽ。

被用者保険では51%、半数以上が協会けんぽという計算です。

その協会けんぽでは、毎年「現金給付受給者状況調査」として、傷病手当金と出産手当金の支給情報をまとめています。

このふたつの制度とも、おおよそ自分のもらっているお給料を直近1年間平均してその3分の2(正確にいえば標準報酬月額の1年間平均の3分の2)がもらえる仕組みですが、世間一般ではどのくらいもらっているひとが多いのでしょうか?

協会けんぽの情報は、その参考になりそうなので、ちょっと見てみましょう。

1.傷病手当金はいくらくらいもらっている人が多い?

171,655円が平均となっています。

男性が187,216円、女性が153,387円で、やはり男性のほうが給与水準が高いようです。

平均支給期間は150.32日。

こちらも男性が160.22日、女性が138.70日と、男性のほうが長めです。

傷病手当金受給の原因となった傷病をみると、「精神及び行動の障害」が1位で3割以上となっています。

「精神及び行動の障害」は1995年の4.45%から比べると約7倍になっている計算で、メンタルヘルスが企業にとって大きな問題になっていることがわかります。

2,出産手当金はいくらくらいもらっている人が多い?

では出産手当金はどうでしょう。

平均は428,286円となっています。

15~19歳で329,389円、40歳以上で455,171円。

年齢によって手当金の平均額が高くなるのは、高い年齢のほうが給料が高いことと連動しています。

子どもは授かりものなのでいつ産むかのコントロールは大変難しいですが、自分の標準報酬月額を確認しつつも、何歳くらいに出産したらいくらくらい出産手当金がもらえるかの参考になりそうです。


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