見出し画像

今の日本をコンパクトに知る「100人でみた日本」「日本の1日」#0181/1000

超高齢化社会といわれて久しい日本ですが、
「高齢者の急増」
から
「現役世代の急減」
に変化しつつある局面を、発表されたばかりの最新「厚生労働白書」令和4年度版がリアルに知らせてくれています。

「厚生労働白書」は、厚生労働行政の現状や今後の見通しなどについて、年に1回、広く国民に伝えることを目的にとりまとめたものです。

「厚生労働行政」とは、厚生労働省のあつかう、医療、介護、子育て支援、年金、労働、福祉など、「ゆりかごから墓場まで」にわたる政策のこと。

では、最新の厚生労働白書は、私たちに何を伝えてくれるのでしょう?

実際はぶあつい報告書ですが、国民により多く知ってもらうための資料なので、小学生の授業にも使えそうな、コンパクトでわかりやすい資料も用意されています。

それが「100人でみた日本」と、「日本の1日」です。

「100人でみた日本」

以前、『もし世界が100人の村だったら』という絵本がありましたが、その日本・厚生労働行政版です。

私が気になる数字は以下の内容です。

・仕事についてるのは53.5人
残りの46.5人の内訳、このうち、資産が十分にあって働かなくていい、いわゆるFIREの人がどのくらいいるのかが気になるところ。
フリーランスについてもそうですが、これまでの調査形式だとつかめないことがだんだん増えてきていそうです。

・会社の健康診断で「有所見」が27.7人、およそ30%!
思ったよりも多い!という感触です。
(私も貧血等でひっかかっているのを棚に上げ)
将来の医療費増加につながるだろう、気になる数字です。

・長時間労働(週60時間以上)は2.8人
働いているのが53.5人なのですから、約5%もの人もが、週に残業を20時間以上もしているということ。
私自身もその対象者ですが、働き方改革はまだまだ一部の話な気がしてしまいます。

・日常生活の悩み・ストレスを感じているのは12歳以上で47.9人
2人に1人は「感じています」という状況なのは、思春期が入っていることを考えると少ないのか多いのか。
悩み・ストレスは必ずしもネガティブ100%ではない、ととらえている人が1人でも多いといいと思います。

皆さんはどの数字が気になりますか?

「日本の1日」

もうひとつは「1日でどのくらい」という切り口の資料です。

最初に掲示されている、「1日の減少数」が生々しいです・・・

こちらで予想外だったのは、意外と成人の平均歩数が多いことと、介護事業のボリュームの大きさ、また、薬物事犯の件数の多さ。

ついものごとをはかるとき、自分の身の回りの情報を基準にしてしまいがちですが、こうした資料でメタな視点を確認する大事さを感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?