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capacities.ioはいいぞ

 はい、いま緊急で記事書いてるんですけど、何をお伝えしたいかって、capacities.io(以下「capacities」)はいいぞって話です。

 時間がないので、取り急ぎお伝えしたい要件をまとめました。

  • オブジェクト指向のノートテイキングが心地いい

  • デイリーノートがとにかく使いやすい

 この2点だけで皆さんにおすすめする価値があると思ってます。詳しく見ていきましょう。

オブジェクト指向とは?

 オブジェクト指向とは何でしょう。答えは「ノートの性質によって、ノートのスタイルを設定できる」です。

 たとえば最もわかりやすいのは「Weblink」オブジェクトです。これは備え付けられているもので、URLはこのオブジェクトに変換することができます。

Weblinkオブジェクト

 Obsidian や Cosense のように1ページ1テーマのツールだと、Webページを再利用可能な資料にするには、「内容を切り出す」「Webページを取り込む」など、使用用途に対して何か重たい印象のある動作を行わなければなりません。
 他方、capacities では同じページに切り出すのでもURL専用のオブジェクトとして扱われ、リンクとして呼び出す際も「Weblink」の中から呼び出せるので、結構便利です。

 備え付けのオブジェクト以外に、自分でオブジェクトを設定することもできます。私は予定を示す「Schedule」を作っています。

家族絡みのことなので黒塗り部分が多くなるのはご容赦を

 オブジェクトを作る際は自分でプロパティを設定することができます。僕はとりあえず「Done」というプロパティにチェックボックスを設定して、一覧ページではチェックボックスの入っていない予定を見られるようにしています。
 近いことは Obsidian の Dataview プラグインでも可能なのですが、このあたりは同期の簡単さや閲覧したときの見やすさなど、capacities が圧勝かなと思います。

 このようにノートの性質に合わせて姿を変えられるのが capacities の特徴です。ノートはすべて同じ内容ではないので、このように内容に応じて表示形式を変えられるというのは地味に便利だと思います。行った飲食店や好きな楽曲、使った金銭など、様々なオブジェクトを作って生活全般を管理することだってできます。

デイリーノートが使いやすい

 先ほど私は「生活全般を管理」という言葉でこのツールの可能性を語りましたが、その起点はデイリーノートです。今や Obsidian や logseq など、多くのPKMツールがデイリーノートを採用していますが、capacities.io もそれに類似した形をしています。

デイリーノート

 相変わらず雑に好きなことを書きまくっています。これがいいのです。雑多で可能性に満ちた「並び」を許容するのがデイリーノートの役目です。

 他のツールにおけるデイリーノートとの違いは、正直わかりません。
 これは特殊な機能がないことを示しているのではなくて、先発の他のツールにおけるそれと遜色のない機能を、後発である capacities がハイレベルで提供できていることに対する賛辞なのです。
 当たり前だろと思われるかもしれませんが、まず基礎ができていなければ先のオブジェクト指向のような発展的な機能も生きてこないわけですから、そこができていることがどれだけ大切かという話なのですね。

 capacities にはモバイルアプリもありますが、同期が俊敏で動作も軽快。デイリーノートでいつでもメモが取れる体制が整っているので、最近はまずこっちに書いてから整理することが増えました。

使い分けるということ

 私は「Obsidian のしもべ」を自認してきましたし、今もその気持ちは変わりません。しかし人にそれぞれの適性があるように、ツールにも向き不向きというものがあります。

 私にとって、Obsidian は1テーマ1ドキュメントという感覚が合っています。それが連関し合って大きな考えにつながる、というイメージですね。しかしこれは裏返すと、デイリーノートのようなテーマに直接紐づかないノートはノイズになりかねないのです。なので(スマホで同期していないこともあって)数か月前からデイリーノートを Obsidian で運用するのは諦めました。
 そこにやってきたのが capacities だったのです。スマホでも簡単に使えるし、デイリーノートを起点にアイデアをある程度の形にまで発展させられる。ただし大きな物事を管理することには向いていません。ある一定のサイズ以上にまで育ったアイデアは、Obsidian に出荷され、ある種「アーカイブ」されて発酵のときを待ちます。

 capacities で育み、Obsidian で発酵する。なんと素敵なワークフローでしょうか。もちろん皆さんは皆さんのやり方があるでしょうし、他の方法論もあると思います。

 皆さんには、それぞれの capacities との付き合い方を見出していただき、まだまだ日本語ユーザーの少ない capacities を盛り上げていってほしいと思います。

追伸

 ここまで capacities の素晴らしさを語ってきましたが、最後に皆さんが使うにあたって「そうか~」って思うことをお伝えします。

  • 日本語対応ではない

  • 日本語での全文検索に対応していない

  • なんかペースト周りがおかしい

 このあたりは改善されるかもしれないし、改善されないかもしれません。気長に待てる人だけ使ってみてください。

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