回想モード

高田漣さんのライブに行ってきました。

2007/1/21 "12 notes" Release Live @原宿QUEST HALL
 Special Guests:高橋幸宏 星野 源(SAKEROCK)
 Musicians:伊藤葉子(Drums) 鈴木正人(Bass)
 ASA-CHANG(Percussion) 斉藤哲也(Keyboards)
 権藤知彦(Euphonium, Flugelhorn)

漣さん、2年ぶりのライブでした。
レコ発ライブだけあって、メンバーもCDと一緒。

「12 notes」「Tiger Lily」「Pop Music」と新作からスタート、
ジェイムス・テイラーとクラフトワークのカバー、それから
SAKEROCKの朝倉さんが光線銃?まで持ち出す楽しい曲。
ここで、SAKEROCKの星野源さんご登場。
全身白スーツにヒゲでインチキっぽい怪しいオーラを放ちつつ、
「コンニチハ、細野晴臣デス!」とご挨拶して「薔薇と野獣」。
   ↑
ティンパン中華街ライブの時の細野さんのパロディと気付いたのは
クラウンイヤーズBOXのDVDを見た後だった・・・(後日追記)

漣さん一人でペダルスティールについて軽く紹介したあと、
最近好きな曲、日本人ジャズピアニストの方の曲や
映画「ラ・バンバ」の飛行機シーンで流れるロス・ロボスの曲。
ちょっと地味だったかな?「楽しんでますか?」と様子を伺い、
「もう一曲やる予定だったけどやめて、メンバー呼びます」と。
劇団のために生演奏していた曲を改変したという「Wayang」、
「Big Chief」もこのへんでやったのかな・・・?

で、ゲスト用の椅子とマイクが用意されて、MC。
去年は小さい頃カッコイイなと思ってた方とご一緒できて、
いつかカバーしたいと思ってた曲もその中でやったけど、
でも今日初めて、自分でカバーします・・・

え、それってもしかして・・・あの曲ですか?ドキドキ。
漣さんがギターで弾き始めたのは、やっぱり「CUE」!
まさか今日も聴けるとは・・・いい曲だなぁ。と思ってると、
幸宏さんがご登場。途中から漣さんと歌って下さいました。
ちょっと神様、最近ご褒美が多すぎません?
その代わり、前の席の方が大変ご立派な体格のため、
幸宏さんがよく見えませんが、文句は言いません orz
で、曲が盛り上がってきたところで、歌詞が・・・!
どちらかが間違えたようで、二人とも「アレ?」って顔で
お互いの様子をうかがいながら歌ってます(笑)
漣さんが間違えたらしく、曲が終わると幸宏さんは
「歌詞間違えたよね。そちらに合わせました。」とチクリ。
もちろん「RADIO JUNK」もじっくり聴けて、楽しかった♪
「願ってれば叶うものだなと思って演奏しました」と漣さん。

漣さんは真面目な好青年という感じでした。
今回面白いなと思ったのは、思い出話が多かったこと。
小さい頃から引っ越しが多いけど、いつも玉川上水の側で。
「玉川上水のワルツ」は、玉川上水沿いを散歩しながら
録った音をベースに作ったということでした。

ラストは美しい「Another Day」と「私の青空」で、
「私の青空」については、面白い思い出話を披露。
小さい頃、お父様の高田渡さんの曲の中でも
この曲を「いい曲だなー」と子供心に思っていて、
ある日テレビでこの曲が流れていたので、
大喜びでお母様に報告したのだそうです。
「父ちゃんの曲がテレビで流れてたよ!
 でも歌い方とか、ちょっと違うんだけど。」
実はそのバージョンはエノケンさんのバージョンで、
お母様は次のように答えたそうです。

「ああ、本物のほうね」

漣さん、ちょっとショックだったようです・・・。
ちなみにお父様の出棺の時に、この曲が流れたそうです。
また、ハワイのストリートミュージシャンの演奏が
味わい深かったので、録音して冒頭部分に使ったとのこと。

アンコールは、ポップな曲で派手に盛り上げたいけど、
どうしてもアルバムの最後の曲みたいなのばかり作っちゃって、
そういう終わり方にできなくて。ということで、「浜辺の歌」。
年のせいか、最近こういう曲が沁みる、とのことです。
曲後半にトラディショナルの「Goodnight Irene」を挟み、
そっと終演といった感じでした。

「12notes」を「懐かしい」「想い出の中の音楽」と感じたのは、
漣さんご自身がそういうモードだからかな。
また、オモチャを思い出したのは、楽器のせいかも。
ASA-CHANGこと朝倉さんの周辺はオモチャ度高くて。
あれを光線銃っていうのか分からないけど、
音の出る銃のオモチャのこと。ドラもビックリ。

なんとなく、このアルバムについて納得して帰ってきました。