淡い時間

残り少なくなってきた人生。
心を空っぽにする時間なんて、
大人の過ごし方としては無責任だし、
人間の生き方としては無駄だし、
あまりにも無力に見える。
でも私には、大切なんだ。
周囲のビートに乗って踊り続けて息切れしてたら、
やりたいことができないし、言いたいことも言えない。

気になるところを見つけたら気ままに掃除して、
体が疲れたら休んで、
また掃除してまた休んで。
いつもより薄く伸ばしたピザ焼いて。
お天気を家の中から楽しんで。

成果とスピードを競うかのように、
打ち合わせの合間に溢れてるタスク詰め込んで
情報探しまわってチャット即答してすぐに文書直して
無能でないかのようにふるまわなきゃいけない日々は、
ときどきこうして打ち止めにして。

人に見せるために生きてるんじゃない、私の人生。
私の時間。
淡い色彩。
少しオレンジがかってきた空…
大好きな、初夏の夕方。