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ひと綴りの情熱

石田ショーキチさんのソロアルバム「Life is mine, Life is fine」。
2015年の作品が、この度、New editionとして新たにリリースされます。
しかーも!待望のハイレゾ版が、CDに先行して登場です!!!

8年の歳月を経て(時間かかりすぎてごめんなさい)全曲24bit/96kHzのハイレゾオーディオにアップコンバートしてからミックスダウンとマスタリングを何度もやり直した、執念の意欲作。音質の改善と共にアンサンブルも部分的に変更したこだわりの一枚。

SAT records のコメントより

石田さんのこだわりに触れてみたかった私は、ただ直感に導かれるまま、
「買い!」と即座に購入いたしました。
購入時のオッチョコチョイな記録は別記事 に任せるとして、
今回はハイレゾ版を聴いて感じたことを書き記してみましたので、
少々長くなりますが、よろしければお付き合いくださいませ。

まず、購入はこちらの2つのページから。

https://satrecords.thebase.in/items/72186643

https://satrecords.thebase.in/items/72189672

この Prt1 と Prt2 を両方購入することで、
アルバム1枚分のハイレゾデータが揃います。
(購入記録の音声は早とちりで Prt1 だけ買ってワーキャーしてます😓)

さて、まずは音に関しての印象ですが…
なにしろ手持ちの中で最も優秀な再生機(だいぶcrazyなお値段)と
手持ちの中で一番手のヘッドホン(こっちは言える、7万ちょい)使用で、
かなり細部まで聴ける状況だったことを予め申し上げておきますが、
同一環境で2015年のCD版(AAC256リッピング)と比較してみた結果、
私の鈍感な耳でも、かなりの違いを聴き取れました。
ストリングス系の音などはやはりハイレゾらしくみっちりとした密度感で、
しっかり迫ってくる落ち着いた底力があります。
ハイレゾやオーディオに関してはよく「解像度」という言葉が使われますが、
レコーディングされたものがオリジナルである私にとって、
それをあえて言語化するならば「密度」という感覚なのですよね。
一方、例えば「水色」のギターなど、それぞれの音の空間的な広がりが美しく、
また、石田さんのお言葉によれば「スムーズ」な低音も心地よく、
その辺りはミックスダウンとマスタリングの効果なのでしょうか?
(音作りの知識は何も持ち合わせておらず、想像だけで語っていますが…)
全体的な印象として、石田さんならではの力強さと優しさが前面に来ています。
その中でも歌は、ひときわ魅力的です!
歌というのは本当に、細かーいニュアンスのところが大事ですね。
この点においてはまさに「解像度」と呼びたいところです。
なぜって、そこに込められた想いが最もよく現れる場所だから。
長身なお姿と力強い言葉の内に秘めた優しく繊細な面に触れられたのが、
今回のハイレゾ版でいちばん嬉しいポイントでした。
そこにある魅力はそのまま伝達することが技術の使命ですからね….。

そして、歌の細部が届くことで自然と迫ってくるのが歌詞ですが、
音楽と生への情熱と覚悟を感じるフレーズが多いこともあって、
歌を作ってみるようになった今の私には、いっそう深く響きました。
音楽は、全身全霊のもの。
懸命に生きて、傷ついて、苦しんで、そして全力で生み出すもの。
アルバム通して聴くと、まさにすべてを出し切ったような印象があります。
私がこのアルバムを聴いた頃は個人的に激しい波に揺れた時期で、
その瞬間を必死に泳ぐだけの、かなりcrazyな日々でした。
つらさゆえに記憶が少々薄れがちなところもあるのですが、
傷つきながら咲いてゆく音楽と生に支えられて、
どうにかこの岸まで辿り着けたように感じています。
そのせいか、「支える手」では思わず泣いてしまいました。
いつの間にか過ぎていった時間の分だけ私も落ち着きを取り戻し、
もう一度聴くにはぴったりのタイミングになったようです。
改めて、このアルバムを制作してくださったことと、
そして長い年月をかけて魅力的な音でリリースしてくださったことに、
心から感謝を申し上げたいです。ありがとうございます。

平々凡々な私の人生、時々ちょっとドラマティック。
それでも、いつか笑い合えたら…
Life is mine, Life is fine!