見出し画像

大事なこと

思ったよりも大事になった手術と、
思ったよりも長引いた入院生活が終わり、
先週末から家での療養に切り替わって、
やっとペースが出来上がったところで迎えた二度目の週末。
なにせ階段を登れないというか、いや頑張れば登れるけど、
トイレや食事のたびに転倒リスク背負って上下するのもなあ。
てことで、普段は空き部屋にしていた部屋をリビング兼寝室とし、
トイレやお風呂など諸々も介助しながらの生活となっており、
食事も毎回、お盆を持って階段を4〜5往復するし、
人数分の布団抱えて1階から3階まで移動したり、
普段に比べたらなかなかの運動量であります…。
ま、入院期間中も、6時台から仕事して早めに切り上げて、
病院で消灯までいて、帰宅してから食事と後片付けと洗濯と…って、
時間的にはなかなかの慌ただしさだったので、
それに比べれば精神的には余裕ができましたが。

今日はやっと、
新学期に向けてアイロンをかけるという名目で一人の時間を作れて、
アイロンかけながら秀樹さんのライブを前半の終わりの方まで鑑賞。
なんだろうなあ。とにかくじんわりきます。
一つ一つの曲に、思い出が重ね塗られてここまできているのですね。
それらがいっぺんに目覚めてざわざわと語り出すような感覚…。
そして、音楽活動を再開してくれたことがまた嬉しいですね。
やっぱりね、自分がさまざまな文化に触れて吸収していった時期の、
大切なルーツの方ですから。

一方で、こんな形でしか見られないなんて、という気持ちはあるんです。
今までずっと、そのことで自分を責めてきた。
まず家事と育児。元々下手なくせに、仕事と半々の時間とパワーで。
仕事も同じ。元々、能力低いくせに、家事育児と半々の時間とパワーで。
そして趣味にしても、無理やり作り出した時間とパワーで。
あまりにも、全てに対して失礼なのではないかって思ってたんです。
家族にも、同僚にも会社にも、音楽に取り組む方々にも。
全力で取り組んでいる人たちの中で、私はなんなのかな?って…
だけど、それでも私、こうやって、やっぱり見てるじゃないですか。
そして、じんわりとした、何か特別な思いが湧き上がってくるわけです。
確かに私には、時間を管理する能力も、その時間の中で何かする能力も、
他の方々に比べれば大幅に不足しています。
でも、それでもまあ、自分なりには、なんとかやってるじゃないですか。
そう。まだどれも、やめてない。
怒られながら、落ち込みながら、恥ずかしいと思いながら、
割ける時間もエネルギーも減ってしまっていても、それでも続けてる。
というか、続いてしまっているんです。
きっと、それが私だから、だから続くんです。
だったら、それでいいじゃない?

明日も時間を作って、残りを見られるといいな。