TVK 「サニーロック!」

田中拡邦

座ってのインタビューで、あの飄々とした長身の雰囲気が分からなかったのは残念。鈴木茂さんの大ファンで、共演も何度かあったとか。だから秀樹さんからのオファーも「茂さんは君で」ってことだったらしいです。田中さんはギターで全曲参加されていますけど、さすがハンダ付けの効果か?特徴的な音ですねー。ティンパンアレー周辺はよく聴いて、特にはっぴいえんどにショックを受けたとのこと。音楽を始めたきっかけは親戚にギターを貰った事、ママレイドラグの由来はザ・バンドの「ラグ・ママ・ラグ」から。ティンパン関係者ってことで、ライブで「アタタカイ雨」(幸宏詩)歌ってくれないかなー。あれ歌ってる田中さんカッコイイんだけどな。

黒沢秀樹

なんか秀樹さんだけ照明が暗いよ、何故だー!そのせいか眠そうに見えるぞー!でもそれについての疑問は無いぞー!アルバムの出来に満足なのか、照れなのか、妙に嬉しそうで饒舌。当時は技術的制約があったからスタジオでみんな一緒にやってたけど、シンセや海外の音楽を取り入れて躍動的に変化していった世代でもあることを踏まえ、70年代音楽への愛と理解のある仲間を集めて、スタジオセッションすることの意味をもう一度考えながら、オリジナルの持つ色あせない魅力を重視し、注意深く作ったとのこと。今後の活動は、秋は過ぎちゃったけど「Autumn」のレコーディング、その他プロデュースやライブをしますと告知あり。

ザッキー(ポメラニアンズ)&Quinka, with a yawn

ドラマや映画の挿入歌は初めてなので新鮮で、まさか自分の曲がブラウン管から聴こえてくるとは・・・もうブラウン管とか無いか(笑)って。70年代はスティービー・ワンダー、カーティス・メイフィールド、アル・グリーンなど、独特のソウル感があって。Quinkaさんは美人可愛い人で、ちょっとウエンツに似てて、でもショコラにも似てて、まったりしてて、良いムードでした。

Sowan Song

いきなり歌詞の話でしたね、やっぱ(笑)。こんな気障な歌詞は歌った事が無かったけど、満更でもなかったと。いや、バッチリハマってたと思うんですけど。最初3曲の候補があったそうだけど、歌詞のインパクト、特に「トカゲ色の水着」「プールは小さな宇宙」の2フレーズに惚れ込んで決めたそうで、のめり込みすぎてモノマネになっちゃって「やりすぎ」と言われて、自然に歌うことになったそうです。意外なことに泉谷しげるさんが音楽的ルーツだそうで、そこからはっぴいえんどや初期RCサクセションにも流れたのだそうで、70年代の「音楽への衝動が溢れ出す感じ」に憧れがあるとのこと。また、一人ユニット名の由来はイメージが固まらないように。しかしお話が上手くて、楽しげな方ですね。

櫛引彩香

本日のハイライト。だって、なんかわからんけど、すっごい可愛い!10年くらい前から大貫さんのファンだそうで。私の方が先輩だ!なんてね。キーが違うので不安だったけど、良い雰囲気の中でリラックスして歌えたそうです。いやー、もーなんかすごく可愛い。お友達になりたい!(またそれですか・・・。)でもホントに75年生まれなの?年近いよ。お友達になりたい!(しつこい。)サニー・ロックのライブ?うん、行く行く!

次回はいよいよ黒沢健一(動画)ですね。どうしよう、心の準備が・・・

YANCY

秀樹さんのライブの時も細野さん大好きトークはありましたが、今回も「日本のミュージシャンの中で唯一の、最も憧れる存在」と断言されてました。あとは70年代ではエリック・ジャスティン・カズという方がお好きだと。そういえばCD「サニーロック!」のプロフィールではニーナ・シモンがフェイバリットに挙がっていたので、最近彼女に興味を持ったばかりの私としては、なんだかタイムリーだなって思ってます。

ハミングキッチン

眞中ヤス(g):この曲を一番最初に聴いたのは山下達郎さんのライブアルバムで、その後吉田美奈子さんのオリジナルにたどり着いたのだけど、細野さん・林立夫さん・鈴木茂さんのようなスゴイ大先輩の参加曲をカバーができて嬉しいし、もともと大貫妙子さんや吉田美奈子さんが好きで、ライブハウスでイシイモモコさんを見つけたときにはそういった香りを感じていたから、ハミングキッチンのコンセプトに合った選曲、というお話でした。

イシイモモコ(Vo):選曲理由は元々好きでカバーしてて、体になじんでいた曲だから。また、ハミングキッチンというユニット名は、素材やスパイスの組み合わせで作っていく料理と音を組み合わせて作っていく音楽が似ていると感じていて、ハミングしながら楽しくキッチンで作ろうという意味なのだそうです。

平泉光司

普段は「いつの時代の音楽か」を意識しないで聴いているけど、自分にとって特別だと感じている音楽は70年代に集中していると思う、と・・・歌のイメージと違って、ほわ~んとした方でした。レコーディングは今までのキャリアを尊重し合いながらピリっとした雰囲気だったので、ライブでどのように変化するのか楽しみにしているそうです。

有里知花

本当はデビュー用のデモでオリビアを歌いたかったけど、この曲をデモで歌う人がほかにも沢山いるので避けた方がいいと言われ、それ以降は歌う機会が無かったから、今回の話で「ついに時が来た」と思ったそうで。なかなか運命的な経緯があったのですね。カーペンターズのカバーアルバムが「Island Moments」というタイトルなのは、自分の音楽が「島で聴く音楽」というイメージを持たれているから。全体的に説明が上手で、聡明な女性という印象でした。

黒沢健一

冒頭から「はじめまして」って、礼儀正しいけど、なんか変な感覚(笑)。この曲は子供の頃、家にあったシングル盤を兄弟でよく聴いていて、当時は口ずさみやすい歌詞だと思っていたけど、大人になって聴いてみると、とんでもなく深い歌詞で・・・ですよねぇ~~~(凄い勢いで同意)。そんなこんなで、今回のお話を受けた時に「自分の体の中に入っている曲」としてすぐ思い出したようです。細野さんははっぴいえんど時代から独特の作風が好きだし、洋楽を日本のポップスに変換するスタイルを開拓してくれた70年代のパイオニアたちには無意識のうちに影響を受けている、と、珍しく邦楽トーク。"秀樹くん"の音の統一感をライブで再現できるのが楽しみ、だなんて、カワイイというか感慨深いというか、どういう反応したらいいんだか(笑)。

柳田久美子

ユーミンはリアルタイムではなかったけどベスト盤で聴いた事があって、実際歌ってみると独特のユーミン節があって難しかったそうです。70年代音楽に関しては、はっぴいえんどや細野さんは(ニューアルバムも)聴いてます、ということで、なんか細野さん大人気だな・・・。もともとビッグネームだけど、最近はあまりにも急にみんなで細野さんを連呼するので、「何かあったの?」って感じもしなくもない、人のこと言えないけど(笑)。

ざっとこんな感じでした。その人の雰囲気や考え方がつかめると、ライブの楽しみ方も変わりそうな気がします。自分にとっては良い企画でした。