とある野球監督への恋歌
これは、先日亡くなった高校野球の名将・原貢氏の言葉です。
「これから悩みごとや考えることがいろいろと増えるはずだ。だけど、床について枕に頭をつけたら、考えごとをしてはいけない。考えるなら、イスに座って電気をつけて考えなさい」 「なぜ?」と聞き返すと「枕に頭をつける時は寝るときだ」と言われた。優しい声音だったという。(2009/2/28 朝日新聞「be on Saturday」連載「フロントランナー」原辰徳さんの言葉より引用)
昭和40年の夏の甲子園で優勝した福岡代表の三池工業を率いた彼ですが、この学校が甲子園に出場したのは後にも先にもこの一回、しかも優勝。つまり三池工業は甲子園で一度も負けていないことになります。
その後は東海大相模高校を率いて昭和45年に全国制覇と、複数の高校を優勝させた手腕は高校野球史上に残るものです。
そんな彼が息子である辰徳氏に伝えたのが、冒頭の言葉。
みなさんは布団に入った後、寝付くまでに何を考えていますか?
楽しい事を考えている人もいれば、無念無想を守る人、今日の出来事を思い出している人もいます。だが寝る前に明日の仕事や学校の事、さらには将来のことを考えてしまい、眠れなくなったこともあるはずです。
そんな時は、原貢氏の言葉を思い出してください。
布団の中は、考え事をする場所ではありません。考えるなら電気をつけ、椅子に座って考える。それだけで寝つきがぐっと改善されます。実際に私はこの言葉を知って以降、睡眠が劇的に改善されました。
人間、布団の中で考えないといけないほど大切なことはそうそうないんですから。
畜生!と思うと、なかなか寝つけない。それで、おやじの言葉を思い出した。電気をつけて座ると、実は大したことを考えていないんですよ。寝た状態だと、ネガティブになってしまう。これは、今でも教訓にしています。(2009/2/28 朝日新聞「be on Saturday」連載「フロントランナー」原辰徳さんの言葉より引用)
「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。