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世界の料理ショー(CV:黒沢良)

さてみなさん、ようこそいらっしゃいました。

ところで、料理番組と言えば何を思い出します? 

「料理の鉄人」? いいねえあれ、抜群に面白かった。和食は道場先生がいた頃が最高だった。その後はいいや。

「料理天国」? 提供は世界の名酒サントリー、このフレーズも懐かしい。

「浅草橋ヤング洋品店」? あれ料理バラエティと言っていいのかな。


さて、今回僕が紹介する最高にゴキゲンな料理番組。それがこの「世界の料理ショー」だ!

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何がいいって、グラハム・カー氏のユーモラスな演技とトーク。

料理をしながらとにかく喋る、喋る。

バツグン! の味付けをしながらも口はとにかく動く、動く。凄いねこれ!

ただのバラエティタレントと思わせておいて、ぺティナイフ捌きは間違いなく一流の技。溶かしバター作りもプロフェッショナル。

出来上がった料理は日本人から見たらちょっと大味っぽく見えるけど、それがまたいいの、細かいこと気にしないの!

ここで貼ったのはタスマニア風のポーク煮込み、凄いね! タスマニアなんて日本人が知ったの、映画の『タスマニア物語』が史上初なんだから(ウソ)。

この番組。日本で放送されたのは何と何と昭和50年代前半。さすがにオッサンとなった私でも、その時期はまだテレビ見てた記憶はない。じゃ何で知ってるかって? それは

料理番組なのに、夜中に何度も再放送されていたから!

これ凄いでしょ? 普通料理番組なんて一回放送したら終わり。NHK「きょうの料理」が再放送されてたらどう思う? 今日のじゃなくなるよねえ?

つまりはこの番組、ただの料理番組じゃない。料理をモチーフにした飛び切りゴキゲンなアメリカン・バラエティーだったって訳。制作はカナダだけど。

それにしてもこの番組、子供の頃憧れたね。だって当時の日本の台所、こんなキレイじゃなかったから。カラフルな鍋にフライパン、でっかい冷蔵庫にオーブン、これを見て憧れない日本人なんていなかった! ……と思うの。

しかも加熱する所が電磁調理器になってる。今じゃ当たり前? 昔はこれ「火を使わない未来の料理道具」だったのよ、凄い時代。道理で東京電力がスポンサーしてたはずだ。

そして何より、最後の試食の時のグラハム・カーの顔……本当に美味そうに食べるから、夜中なのにお腹がすいてしまう。今の言葉で言えば飯テロって奴。

会場に来ていたお客さんから一人選んで食べさせてくれるんだけど、あれが羨ましかったねえ……何故かグラハムは女性ばかり選んでた記憶あるけど。

でも当時の視聴者が思ったこと! 出てくる材料が日本で手に入らないものが混じってるから、ご自宅でお試しをと言われても出来ないケースが多い。

セラノチリって一体何者だいスティーブ? メキシコの唐辛子? あっそ。

そんな訳で今日紹介した「世界の料理ショー」。Youtubeでもいくつか見ることが出来ますし、「The Galloping Gourmet」って名前で検索すれば英語版だって見られるから驚き。

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本物のグラハムの声、日本語版を担当した黒沢良さん(他にもいます)とそっくりでこれまた笑っちゃう。

そうそう、私はこの番組が大好きすぎて、思わずDVDBOXまで買っちゃったぐらい。4万円ぐらいしたけどね!

……え? このDVDBOX買取値段が2万円超えてる? 売らないよ!

皆さん、興味があったら是非「世界の料理ショー」で検索を。ご家庭でもお試し下さい、それじゃまた。

※口調はグラハム・カー(CV:黒沢良)風でお送りしました。

「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。