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みかさのダイエット物語(その6)

~ 地獄の断食ツアー2006 ~

 本日は趣向を変えて、2006年のダイエット中に私が行った断食ツアーについて書くことにします。
 私の趣味は競馬、それも全国の競馬場を巡ることなのですが、2006年はついでにダイエットもしよう! と思い3泊4日の「断食ツアー」を決行しました。
 とはいえ、ガチで断食すれば即身仏になりますので、下記のような方法で行う事にしました。

 ★断食ツアー その方法★

1.1日に摂取するカロリーは250kcal以内

2.固形物摂取禁止

3.水は1日4リットル以上摂取

4.運動は1日1時間以上

 上記を厳守します。なお私は鉄道マニアですので、当然のように鉄道、それも青春18きっぷで東北方面に北上しました。

 このツアーに向け、私が用意した食べ物は下記の通り。

1:ウイダーインゼリー(マルチビタミン) 70kcal

2:無調整豆乳(紀文) 100kcal

3:1日分の野菜(伊藤園) 80kcal

 朝はゼリー、昼は豆乳、おやつに野菜ジュース。これで250kcal。

そして夜食は、ミネラルウォーター2リットル×2本。食事じゃねえ!

<1日目>

 鈍行でひたすら東北本線を北上。最終目的地は盛岡駅でした。盛岡駅で降りてホテルに荷物を置いた後、駅の周囲をひたすら歩き回ることにしました。
 ホテルの部屋で大量の水を飲んだ後は、30分間のヒンズースクワット。

 とにかく猛烈な空腹、「水腹も一時」なんて絶対に嘘だと思いました。

<2日目>

 この日は「盛岡駅から盛岡競馬場まで歩く」にチャレンジ。
 ただしこれ、競馬ファンが聞いたら驚くと思います。盛岡競馬場は物凄い山の中にあり、バスで行っても30分はかかるのです。

 しかも当日は雨! 間違いなくバカだ!
 途中の不来方(こずかた)城址を見ながらの辺りはハイキング気分ですが、途中ゴルフ場を抜け、謎の遊園地を抜け、ペ・ヨンジュンが名誉館長とかいう怪しい美術館を抜け、最後は人家すらない山を歩き続けること2時間半。

 ようやく盛岡競馬場に到着。7月だというのに、雨で体が完全に冷え切ってしまい、売店で投売りしていたトレーナーを1000円で買って着る始末。
 当日の競馬の記憶は全くなし。何せ腹が減ってそれどころではない。帰りはもちろんバスで帰り、そのまま盛岡駅から青森に向かうのでした。
 青森のコンビニで買ったミネラルウォーター美味しゅうございました(涙)

<3日目>

 青森から青函トンネルを抜け、一路函館へ。
 函館名物の朝市、美味しそうな寿司屋にラーメン屋。そんなものを一切無視して私は函館競馬場へと向かいました。函館記念をやってました。エリモハリアーが勝ちましたが覚えてません。

 だから、腹が減ってそれどころじゃないんだよ!

 競馬場の中でやっていた北海道物産展も全てパス!
 だが問題が一つ、まだ私は運動をしていませんでした。仕方が無いので函館競馬場から見てJR線の最寄り駅である、五稜郭駅まで歩く事にしました。

 徒歩1時間ちょい。ちっとも最寄り駅じゃなかった。

 その日の夜は函館発青森行きのフェリーに乗る予定だったので、その前にお風呂へ。函館にある亀田温泉へ立ち寄りました(現在は廃業)。

 風呂はいいねえ、リリンが生み出した文化の極みだよ……と感慨にふけることもなく、ひたすら温泉とサウナと水風呂を2時間往復する私。繰り返しますがカロリーはほとんど摂取してません。最後はほぼ脱水症状寸前になりながら、フラフラの体で函館港へ向かったのです。徒歩で。
 もちろん、水は温泉を出た後で大量に飲みました。

 函館港で船に乗り込む私。100万ドルの夜景を見ながらのクルージングが売りのフェリーですが、私は……

 乗船した瞬間に意識を失いました(苦笑)

 船員の声で目を覚ますと、そこはもう青森! ちょっと待て! 夜景は! 旅情は! 沖のカモメにヒュルリヒュルリラは! ダンチョネ(意味不明)!

<4日目>

 ついに最終日。青森港から青森駅はすぐ近くなので、歩きでも楽勝です。

 オー、サンタ・マリーア!

 遠いよ! 青森駅めちゃくちゃ遠いよ! 旅客船ターミナルって書いてたらそっちだと思うじゃないかよ! 

 そんな訳で、絶望感満載で私は青森駅を目指して早朝の青森の街を歩き始めました。だがしかし。

 米屋の看板の「米」という文字を見て発狂しました(本当)

 米を! 俺に米を食わせろ! 文字を見ただけで発狂したのは人生で2回目だ! ちなみに1回目は、大学時代に壮絶二日酔いになった時、駅の広告で見た「酒井法子」の「酒」という文字を見て吐いた時ですw

 米の攻撃を必死で振り切ると、次は肉屋の看板が襲い掛かる! 肉を! 俺に肉を食わせろ!

 もう豆乳も野菜ジュースもゼリーもイヤだ!

 フラフラでした。時間の関係で、三沢駅までは18きっぷを使わずに特急に乗ったのですが、もはや意識なし。
 最終日の何が辛いって、ここから家まで12時間かかることです……。

 途中私は、仙台駅で銘菓「萩の月」を購入。最初の固形物はこれを食べる! と決めていたのです。

 だが列車の中で私に襲い掛かる誘惑。ちきしょう、萩の月がこんなに美味そうに見えるなんて! 実際美味いんですが。

 キリストの血でいいから飲みたいと思いました。多分川島なお美と同じくワインで出来ていると思います。

 残された僅かな食料(ゼリーと豆乳と野菜ジュース)で粘りつつ、と言うか大半を死んだように眠りつつ、私は家に戻りました。ついに「4日間で1000kcalのみ」という地獄の断食ツアーは幕を閉じたのです。

 だが私はバカ、ここで何を思ったか、家の近所を1時間ぐらいジョギングしてしまったのです(笑)。だって運動していませんでしたから。だが最後の悲劇はここで起こりました。

 ジョギング中、全身の筋肉に蓄積されたグリコーゲンが完全に枯渇したため、全身痙攣を起こして倒れました(本当)

 よい子のみんな! 決してこんなバカのマネをしちゃダメだよ!


2006年07月24日 断食ツアー終了

現在の体重。

体重:78.6kg
内臓脂肪レベル:10

 なんとか1ヶ月で約10キロの減量に成功です!
 しかしこれはまだ序章に過ぎない。本当の目標は70kg台前半に乗せること。8月末までに72kgを割りたいと思ってます。

 ※ツアーの4日間で減った体重は、2kgでした。


「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。