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一部の人に理解されるカレー 前編

 カレーほど日本人に理解された西洋料理はない。日本におけるカレー文化は英国料理のレシピ導入に端を発するので、これはインド料理ではなく西洋料理と考えるのが正解である。

 老若男女に愛されるカレーだが、それをわざわざ「一部の人に理解される」などと書く店があれば、あなたはどう思うだろうか。店構えも面妖だが、立て看板もさらに怪しいとくれば、地元民でも不審に思うのではなかろうか。

 ここは横浜の真ん中、六角橋にある「サリサリカリー」である。

 クレイジーケンバンドも俺の話を聞く前にカレーを食えと言っている(多分)。ベッキーも認めている。それでも貴方が来ないと潰れる。この店を私に紹介した会社の同僚は「行きたいんだけど怖くて行けない」と正直に言っていた。多分地元民の総意だ(想像)。

 SECOND FIRST EXPRERIENCE。字数のバランスを考えていないから最後が寸詰まりになっているのが素晴らしい。二度目の初体験だ。もはやFIRSTという言葉が何の意味も持っていないではないか。二番目の文字が読めなかったのは、私が素直じゃないからだろう。

 そんな訳で、私はその同僚を連れてこの「サリサリカリー」へと入っていくのだった。なおそいつは極度の金欠のため、カレー代は私が出した。これでマズかったら泣ける(続く)

※後編 https://note.mu/maybe_moonlight/n/n86046705a7c4

「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。