無題2

【note甲子園参加記事】東京の下町に幻のコーヒーラーメンは実在した!(前)

見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、結構毛だらけ猫灰だらけ。寅さんの息遣いまで聞こえてきそうな東京の下町が、本日の舞台でございます。

葛飾柴又の帝釈天で産湯を使うのもちょっと我慢、中川から環七通りを出ましてまっすぐに、空にそびえる白銀の塔はその名も高き東京スカイツリー……までは行かない程度に行った所が、東京都葛飾区お花茶屋であります。

時々スカイライナーも通るけど、見向きもせずに通過するごく普通の駅。いかにも下町らしい駅前の細い路地を通り抜け、漬物問屋の所を曲がってさらに細い道に入ろうとしたあたりに、ひっそりと置かれた小さな看板。

スターバックスだとかサンマルクだとかドトールとかそんなのじゃない、昔から街にあった小さな喫茶店、という風情の電飾がぽつりと店から離れた道路に放置されていたのです。

うん、いかにも昔ながらの昭和喫茶店って感じでいいじゃないですか……って、何かがおかしい。

ファッ?!

なんだよ「コーヒーメン」って!!

……まあ知ってて出かけてるので、私は臆することもなく中へ。

テレビに映る『花子とアン』を眺めながら、私の目は店内に貼られた「コーヒー麺」の宣伝に。ああ、どうやらここは本気のようですね。

店内は地元のおばちゃん(その後90歳だと判明)が二人。しかも普段は昼カラオケをやっているらしい。もちろん昔ながらのレーザーカラオケ、AKBだのEXILEだのボカロ曲だのは入る余地すらありません。もちろん私はそういうカラオケが大好きだ!

……で、ここにもコーヒー麺ですかw

お店の奥さんが水を持って私の元へ。明らかに地元民とは違う私の気配を察した彼女の第一声はもちろん

「コーヒー麺ですか?」

「YES, I do!(うそ)」

しかし実際の英会話でYes,I doって使う人っているのでしょうか。I am a boyと並ぶ昔からの疑問です。

という訳で、メニューについて悩む暇すらなく注文完了。

「スープから作るので、ちょっと時間かかるんですよ。その間はこれでも読んでいてくださいね」


本当に親切な奥さんです。そうして彼女は私に数冊のノートを手渡してくれました。この店がいかに愛されているかがお分かりになるかと思います。

……主に私のような愚か者に、ですがw

ノートを開いた瞬間に飛び出す、この絵……! 何ですか、「かもしてころすぞ」って感じなんですか、この店は!

君はその精神をもう少し別の方向に使うことをオススメします。大隈重信公もお嘆きのことでしょう。まあ、あそこは昔からそういう大学ですが(苦笑)

Rest In Peace! ロックよ、静かに流れよ!(男闘呼組) まあロック言うてもホネホネロックやけどな。

で、こうして時間を潰しているうちについに奴はやってきたのです。

待て! 次号!

(なお1回戦負けの場合は「コーヒーラーメン……君は幻でも見ていたのではないかね」で終わらせる予定です)

「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。