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動いているものを携帯で撮る!

 私が生まれて初めて触ったカメラ、それは昔の「銀塩カメラ」でした。ピントは自動で合ってくれないし、それ以前にフィルムを入れないといけない。
 親から使い古しのカメラをもらい、近所を走っている電車をパシャパシャ写していたのですが、出来たネガを見るとピントがボケボケで現像しても意味が無いものばかり――こうして私のカメラへの興味は失われました(おい)。

 ところがその後、携帯電話のカメラ機能がどんどん進化していく。SNSも写真がメインになっていく。こりゃカメラを使わない訳にはいかないとばかりに、私は久々に写真への興味を持つようになりました。

 私は競馬ファンなので、撮るとすればやっぱり競馬場の写真。それもレースの写真が一番です。だがここで問題が。

「携帯のカメラは動いているものの撮影に向かない」

 とにかくシャッタースピードが遅い。ピントが合わない。特に夜だと何が何だか分からない。
 隣で50万円のカメラと100万円のレンズで連写している男が憎い! カメラを作ったエジソン憎い!(エジソンってカメラ作ったか?)

 しかも競馬写真の場合、馬は時速50キロ以上で走ります。ついでに1馬力あります。なのでボタンを押し、シャッターが閉じた瞬間には「馬はもうそこに居ませんよ」状態になるのです。これは困る!

 そんな訳で、私は携帯での撮影を練習しました。夜は無理だと諦めましたが、レース写真ならなんとかなる。馬がカメラの画面にフレームインする前にシャッターを押せば、ちゃんと撮れることが分かったのです。


 この写真は、なぜか名古屋競馬の公式ホームページに掲載された事が有ります。(名古屋所属の騎手が勝ったものの、金沢競馬場で撮影していた人が自分しかいなかったため)

 うむ、だんだん慣れてきているのが分かる。馬が携帯電話の画面に映るか映らないかのタイミングでシャッターを押すのがポイント。のんびり画面を見ているヒマなどありません! なにせ相手は動いているのですから。

 さて、今日アップした「黄色い京浜急行」の写真ですが、実はあれ、止まっている列車を撮ったのではなく、目の前から走り去っていく列車を携帯で撮るという、実にどうでもいいハイテクニック(苦笑)を駆使していたのです! 

 競馬で鍛えた技術w は下図の通り。要するに、車掌さんが目の前を通過するかしないか辺りでシャッターボタンを押したのです。すると見事にタイミングが決まりました。

 皆さんも是非、動いているものを携帯でバシバシ撮ってみましょう! 画面を見ながら撮影しちゃダメですよ!


「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。