無題

【note甲子園参加記事】東京の下町に幻のコーヒーラーメンは実在した!(後)

昔アラブの偉いお坊さんが、恋を忘れた哀れな男に、痺れるような香りいっぱいの琥珀色した飲み物を教えてあげた……それがコーヒーの始まりだと言われています(うそ)。

私が変なラーメンに目覚めたのはいつのことだっただろうか。記憶にある限りだと、昭和59年のある日、読んでいた週刊少年ジャンプにこんなマンガが載っていたのを見た時でしょうか。別に普通に食えそうな気がしていた時点で、私は子供時代から味覚がおかしかったのでしょうw

とか何とか考えを巡らしているうちに、ついに奴はやってきたのです。

『お待たせしました、コーヒーラーメンです』

『これですね、スープはコーヒーに味をつけただけなんですよ。麺はコーヒーを練りこんだ独自の麺をつかっています』

コーヒーに味をつけただけ、だと……? 

隠し味にインスタントコーヒーで苦味とコクを加えるじゃないんですね。そもそもキウイとバナナ(サラミの下がそう)が入っている時点でコクだとかそういうのを完全に否定しています。

『味がマイルドになるんで、パルメザンチーズ入れるといいですよ』

マイルド……ねえ。ちなみになぜか顔が描かれたこのラーメン、鼻の部分はチーズなのです。ナルトをつかってバカボンみたいな頬と口を表現している辺りに店主の(無駄な)こだわりを感じます。

確かにコーヒーが練りこまれているらしく、麺は茶色でほのかに香りがします。コーヒーの匂いがプンプンするぜェー!。

では、さっそく頂きます。

……美味い!!!!

え、まさかと思うでしょう。ただのコーヒーにベーコンから染み出した肉汁が入っただけです。だがそれでも十分に美味い。

最初は何も入れずに食べる、もちろん美味しい。マスターの勧めに従い、パルメザンチーズを入れて食べてみても、やっぱり美味しい。コーヒーと乳製品の相性が良いことは知っていましたが、ここまでとは想像もせず。

そして一気に完食、所要時間は5分ぐらい。本当にすんなり食べられました。

ならば、この「コーヒーつけ麺」は一体どんな味に!(写真はメニューを撮影したもの)

そしてこの「冷やしコーヒーラーメン」の味はいかに!(写真はメニューを撮影したもの)

だがさすがに私も昔のような食べっぷりはなく、ここで終了となりました。ちなみに冷やしの方、私はキュウリが大嫌いなので100%アウトw

今回のコーヒーラーメンを開発?した「亜呂摩」のご主人は山形県の出身です。山形は知る人ぞ知るラーメンの名所で、東北ではもっともラーメンの消費量が多い県、「家族で外食=ラーメン屋」という文化なのです。これは同僚の山形県人に聞いたので間違い有りません。

食後のコーヒーはサービス。シロップが入ったボトルが手作りなのが好感が持てます。こういう雰囲気あっての昭和喫茶ですね。

ご主人もとても温和な方で、写真撮影のお願いにも快く応えて頂けました。大手コーヒーチェーンもいいですが、こうした町の喫茶店にはまだまだ隠れた宝物が潜んでいそうですね。

素敵なご夫婦が経営されている素敵なお店「亜呂摩」は、京成線お花茶屋駅から徒歩7分ぐらい。道が狭いのでご注意下さい。

それでは、ご馳走様でした!


<おまけ>

本当はこの店に行く予定だったのですよ。北千住の名店「菊や」さん。

だがしかし。

Oh My コーーーーンブ!!!!(涙)

「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。