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5月35日

 私は4月3日生まれなのですが、よく隠語めかして「3月34日」と言ったりします。もはや誕生日を迎える度に何を祝うのか謎の年齢ですので(涙)。3月34日と言っても、阪神タイガースとは無関係です。

 これと同じ表現が中国でも使われていると知って驚き。彼らも6月4日を「5月35日」と表現するんですね。その理由は、6月4日がおおっぴらに書けない日だからに他なりません。あの天安門事件(1989年)の日だから。

  あの日、NHKは終夜中継で天安門広場からの速報を流していた記憶があります。テレビにかじりついてずっと見ていましたが、とんでもないことが起きていると思ったことを思い出しました。

 それから20年超、私もようやく実際に天安門広場を訪れましたが

「ここが大きめのいちご白書が起きた場所か」

 と西原理恵子さんみたいなことを口走るのが限界でした。意味も無く「君も見るだろうかいちご白書を、二人だけのメモリィー(原文ママ)」と口ずさんでいました。バンバンとビリーバンバンの区別が付きませんでした。

 中国では下手に天安門事件と口走ると逮捕されるという噂があります。そんな訳でついつい「天安門事件」とボソっと呟いていましたが、その都度妻に叱られました。ちなみにこの旅行、新婚旅行だったのです(苦笑)。

 もちろん、周囲にいた警備員が飛んでくることはありませんでした。しかしその後、北京駅で列車の写真を撮っていたら人民解放軍に追いかけられましたけど(実話)。

 端の方を見ると、謎のバスケットゴール。周囲には赤い旗を持ったガイドが先導する農協ツアーみたいなオッサンとおばはん。赤い旗と言っても長征でも何でもなく、単なるツアー客でした。

 黄河と長江のたまものとも言える中国の文明。悠久かつ万里の大河は全てを押し流し、内包しながら流れていくのです。あ、万里の河を歌っていた人が最近捕ま(以下略


「競馬最強の法則」にて血統理論記事を短期連載しておりました。血統の世界は日々世代を変えてゆくものだけに、常に新しい視点で旧来のやり方にとらわれない発想をお伝えしたいと思います。