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海の近くに住みたい

やっぱり住むなら海に歩いていけるところに限る
わたしのいま住んでるところは山のうえで、リスやさるがちょこちょこ姿を現す、そんな場所だ
山も空気がきれいだし、緑豊かですきだ

ただわたしは海がちかいところで育ったので海はゆずれない
わたしの育った家は5分くらいあるけば海があり、テトラポットがたくさんある海沿いを歩けば甘くて冷たいドリンクを出すカフェがあった

外にでたくなれば、ちょっとそこまで歩き音楽を聴いたりしながら海をみていた

近所の海は晴れている日さまざまな青をみせてくれた
空と近い色でできているのにぜったいに混じり合わない、そんなところがいいと思った

ただわたしがいちばん好きなのは曇りの日の海だ
いちめん鉛色
たくさんのことを抱えていながら何も言わずにただ黙っているようで、みていると私の気持ちも静まっていく

近所の海は普段ひとが少ないので、気兼ねなく海を堪能できる、歌をうたってみたり背や腕を伸ばしてみたり割と自由にできるそんなところもすきだ
ある平日の昼に行ったときには1人仕事着の女性がテトラポットに座りながらタバコを吸っていたりして、こういう大人もかっこいいなとガキながら思ったりした

あぁ海いいな、
あぁ海に近いお家に住みたい

(写真は散々話した海でたまたま見つけた金の卵時計)

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