1年、10年を経て
スペインに戻ってからバタバタと毎日を過ごしました。
気がつけばもう3月です。
毎朝起きてYahoo!ニュースをチェックするのが日課なのですが、ある企画が目に止まりました。
2020年3月10日、スペインは全てがストップしました。
東日本大地震には1日早いですが、もう10年経つんだなと言う気持ちと、去年は世界的なパンデミックで3.11を思い出す余裕がなっかたなと何とも言えない気持ちになりました。
未知=恐怖
10年前の震災時も1年前のパンデミック時も、人々が混乱した原因は「情報」でした。
震災当時は今ほどインターネットがなく携帯電話はずっと圏外。
家族の安否確認もできず、余震が続く中常に不安でいっぱいでした。
現実を理解したのは、父と5時間半かけて歩き明け方に家に着いた時でした。
(私の学校、自宅は人命に関わる大きな被害はありませんでした。)
去年のパンデミック時はスペインにいて「コロナって言うやばいウイルスが中国で広がっている」、「感染すると死ぬんだって」という情報ばかりでした。
外を歩けばアジア人というだけで避けられ、嫌な顔をされ、中には「殺される!」と叫びながら逃げていく人もいました。
情報が乏しければ必然的に最悪な情報を受け取るわけで、差別をした側の気持ちも理解できます。
(大人の真似をして面白半分に笑ってきたチームのちびっこには真剣に注意しましたが、そもそもの大人よ…)
「情報がない=恐怖」でもあれば、「曖昧な情報=恐怖」にもなります。
知る=チカラ
なんで学校で勉強しないといけないの?
「チカラを得るためだよ。」
小学校に入る自分に伝えたいし納得させたい(笑)
薄々勉強の大切さを感じてきたものの、その意味をきちんと理解できたのはここ数年な気がします。
テストが終わったら忘れていった内容も振り返ると大事な事ばかり。
最近はトレーニングメニューをつくる際に直角三角形の辺の長さを必要としました。
意外と「あれ?」ってなるんですよね〜…(私だけ?笑)
頭に知識を入れる事、それを応用する事は、今後の自分の人生を広くするだけじゃなく自分自身の身を守る事にも繋がります。
情報を得る事、それを理解・分析する事、そして予測する事、種類は違えど学校の勉強と似ていると思います。
忘れない事
こんな気楽に生きていますが、人並みにつらい経験や悲しい経験をしてきました。
ふとした時に涙が込み上げる事もあります。
でも今こうして生きてるし、笑う事だってできます。
私にとって過去は「明日を生き抜くために今日も頑張ろう」と思えるものです。
人は過去から学び、今を生きています。
今を生きるためには過去を忘れない事。
まだまだ終わりの見えないパンデミックの中ですが、またちょっと頑張りましょう。
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