やっと


やっと家が完成した。

引っ越してから約2ヶ月。
やり直し箇所全ての工事が終わった。

外壁に至っては3回の塗り替え
玄関土間のコンクリートはコンクリートをハツり(壊し)1からやり直す作業を2回。
あとは外構のコンクリートの目地の色間違いや
外壁塗り替えに伴う電気工事など‥

それはもう
もう2度としたくないの一言に尽きる。

家の中が粉塵だらけ、人の出入りの多さ、ご近所迷惑、車の移動、外出の制限、などなど物理的な疲れはもちろんだけど
施工会社とのやり取りは言葉にならないほど疲れた。
それには『この家』への想いの温度差が如実に感じられた。
『この家』=『主人』である私と
『この家』=『注文された家』である現場では
魂があるかないかくらいの差があった。

選んだ施工会社が良くなかったのかもしれないけど(ちゃんと名の知れたところだけどね)
違うところで無かったのかと言えば
こればかりはわからない

家は3回建てたらまあまあ納得いく家が出来るとも言うから注文建築は本当に難しいと思った。

ただ
今回のやり直しがあったからこそ
普通に完成した家に住んだのではわからない
事、例えば業者の仕事がもの凄く分散されていると言う事。
剥がす業者、塗る業者、外す業者、付ける業者
など素人の私からした
えっ?今日は外すだけなの?
えっ?付ける人は後日に来るの?
みたいな事が普通にあって
この家にはこんなに多くの人の手が携わっているんだと初めて知り得た。
それを統括している施工会社の現場監督の大変さも今ならわかる。
住みながらのやり直しがあって
職人さんの仕事ぶりや大変さもわかり
沢山の人たちに作って頂いたのだと
よりこの家が大切にそしてだと愛おしく思えた。

色んな事があり
色んな感情になり
投げ出したくなるほど疲れたけど

やっと
やっと
主人の家が出来た

そして
私の人生のこれからが始まる。

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