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何かと頑張ってしまう女性に見てほしい映画「博士と彼女のセオリー」

今年のノーベル物理学賞にアメリカ・プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎さんが選ばれましたね。

受賞後のインタビューでは妻への感謝を口にし、奥様も主人をリスペクトしていると二人三脚でつかんだ賞だと報じられました。

そこで思い出したのが映画「博士と彼女のセオリー」でした。               

世界的に有名な物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼を支えた妻であるジェーン・ホーキングとの半生を描いた素晴らしい人間ドラマです。

私はこれを3度見て3度とも涙がこぼれました。何ででしょうか?

ジェーンは学生の時にホーキングに出会い恋に落ち博士の難病を知りながらも結婚を決意しその後3人の子供にも恵まれます。しかし、夫ホーキングの介護、自身の学業、育児に家事と終わりのない毎日に次第にジェーンは疲弊していきます。親からも手伝う人が必要だと言われても二人で何とかしようと頑張ります。

なんかこういうヘルプ出さずに自分で頑張っちゃう女性って周りにいませんか。

やがてジェーンは家の手伝いをしに来てくれた聖歌隊の指導者ジョナサンと心通わすことになります。ホーキング博士もジェーンのジョナサンへの気持ちを察し、自身から解放してあげようとするのですが、その時のジェーンがホーキング博士に返した言葉が「あなたを愛したわ。精一杯やった」と過去形で告げるのです。

うんうん、本当に精一杯やったと思う。もう十分だと思うよ、もう自由になっていいよ、ジェーン!とそのシーンで毎回涙がこぼれました。

映画は破局という悲しい内容ではなく夫婦の形はそれぞれでどんな時もお互いをリスペクトしあう大切さを教えてくれています。

この映画は元妻のジェーン・ホーキングの自著を元にしているので妻の視点で物語は進みますが、同時にホーキング博士のALSという難病との闘いの半生も描かれています。

ホーキング博士は学生の時に難病のALSになります。友人たちは自分を助けてくれますが難なく食事をし、会話をしている友人たちを見て出来ない自分にいたたまれなくなりそっと席を外してしまう心がぎゅーとなってしまうシーンがありました。

状態は違えども、私にも人がしていることができず、悔しかったり羨んだりする気持があったことを思い出してここでも涙が出ました。

映画のラスト付近で「人はそれぞれ不幸な人生においても可能なこと、成功できることは必ずあります。命ある限り希望はあるのです」というホーキング博士の言葉があります。

この言葉に人生打つ手なしの状況でもできることはあるんだと涙がこぼれました。

単なるラブストーリーと思いきやとても深~い人生ドラマになっているので困難な状況で頑張っても先が見えない女性にぜひ見ていただきたいです!




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