ものの目方は殺した方が生きやすい
概念には解像度がある。多面的なレイヤーの構造であったり、正確なデッサンの取り方だったり、物の見え方はいろいろある。そういったものを詳しく理解するほど世界は美しく見えると勘違いしていた。実際、その真逆だ。
白鳥が優雅に見えるのは脚をばたつかせているのを認識していないからだし、富士山が清潔な有様なのは近づいて岩山が見えるようになる手前の姿までのことだ。ぼやけた目で夜景を見ると色々な光が乱反射して綺麗。でも足元には誰かの吐瀉物とコンドームが落ちている。そんなもの。多分しあわせとは