ラストパイ、織山尚大。
松本じろさんのラストパイを聴きながら目を閉じると、今ならまだ、あの美しい空間に戻ることができる。
19歳。
頬のまるみに幼さが残っていて、身体の線もまだ大人の男性のものでは無く細い。
けれど踊るための筋肉をまとった身体は逞しくもある。
まだ何も知らない子供のように澄んでいて綺麗なのに、でも、何かを悟っているような瞳。
なにもみてはいない、けれど、じっと「なにか」をみつめているような、矛盾するような瞳が本当に印象的だった。
アンバランスさの上に成り立つ、美しい美しいラストパ