【怖い商店街の話】 精肉店
私はある商店街で精肉店を営んでいる。
先代の父は私が十五歳の時に亡くなり、しばらくは伯父が引き継いでくれていた。
幼い頃から父にある程度のノウハウは叩き込まれていたけれど、私は学業を優先したいがために、伯父に頼み込んでお願いしたというわけだ。
伯父は最初、店を手伝うことをとても嫌がっていた。
それはもう尋常ではないほど。
だが、祖母にどうしてもと頼まれ、渋々OKしてくれた。
肩書はけっして「店主」ではないことを条件に。
そして、私が正式に店主として働くようになってからも