のめる魚屋、魚草


武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダーシップコース

クリエイティブリーダーシップ特論Ⅱ 第8回 2020年7月6日

アメ横 呑める魚屋「魚草」 代表、大橋磨州さんのお話。


社会のどうしようもない落ちこぼれ、余り物、クズが流れつく街上野アメ横。

どんな人でも誰かや何かになり切ることで

そこで生きることができる、活躍する場所が与えられるような

社会のシステムが失われつつある。と大橋さんは言う。

年末の大売り出し

5000円のマグロが1000円!と大声で叫ぶことができたなら

その日は1日生きて主役になれる。

そのパフォーマンスはそこでしかできない。

歴史や文化がそこに人を呼ぶ。

一朝一夕には作れる場所ではない。

そんなストリートファイターが輝く場所を大橋さんは営んでいる。

大橋さんは、この商売で人間を売るなと言った。

東大の院生時代に研究していた

仮面を被って踊る青森の踊り子のように、

エンターテイナーとして

無名のままでもそこに居場所を与えるそんな場所を守っている。


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