secca incの挑戦

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース 

クリエイティブリーダシップ特論II 第12回

2020年8月3日のゲストは

secca inc(株式会社雪花)の代表取締役 上町達也さん

上町さんは、2006年に金沢美術工芸大学を卒業し、ニコンに入社。7年間勤めたのち、2013年に上町達也・柳井友一・宮田人司の3名が中心となり活動するアーティスト集団、「secca inc(株式会社雪花)」を設立した。

最先端3Dデジタル技術をベースに、伝統技術を掛け合わせた独自のものづくりを展開しています。工芸を最新の技術でアップデートした最先端のデジタル技術と工芸のアナログ技術を掛け合わせた、オリジナルのテーブルウェア。

上町さんは岐阜県出身県外からのIターン。金沢美術工芸大学でプロダクトを学び、卒業後、上町さんはNikonに入社した。それぞれインハウスデザイナーとして活躍していたが、自分たちがデザインしたプロダクトが半年も経たずに値崩れし、消費されていく量産型のものづくりに大きな疑問を持っていたという。
また、3.11が起こり、安全な食に対する意識が高まり、生命の根幹である食の大切さにすら気がつかないなんていう社会に疑問を抱き、価値について考えたそうだ。こうした背景から新しい食の体験を提供したいという気持ちでseccaの設立に至った。

大量生産大量消費社会で、一点ものの価値は軽薄になっていく。新しい技術と掛け合わせていくことで新しい価値が生まれ受け継がれていく技術もある。金沢という場所でだからこそできる職人とのコラボレーションが、まだ誰もみたことない食体験に変わっていくかもしれない。

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