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職業訓練をしながら高校卒業を目指す「技能連携校」とは


高校卒業資格と専門技術が同時に身につく「技能連携校」

技能連携校とは

通信制高校の資料を取り寄せると、同時に「技能連携校」のパンフレットが入っていることがあります。

技能連携校というのは、専門的な技術を学びながら同時に高校の勉強をして、高校卒業資格が得られる学校のことをいいます。

通信制高校の普通科目(国語・数学・英語など)と、技能連携校の専門科目を合わせて高校の卒業単位数とすることができます。

中学時代不登校だった子の進学先や高校中退後・高校転校の選択肢として

技能連携校では専門技術を一から学ぶため、中学時代に不登校だった子が新たな気持ちで再スタートを切るのに向いているといわれています。また、高校を中退したり転校を考えたりしている人の選択肢の一つともなります。

興味のある分野の授業があることで、前向きに授業に取り組める可能性があるのです。

特定の技術が身につく

技能連携校では、工業系、商業系、調理系、美容系、社会福祉系、服飾系など、特定の技術が身につく授業内容が用意されています。


技能連携校と通信制高校サポート校との違い

専門科目が高校の単位として認められる

「通信制高校に在籍しながら技能を身につける」と聞くと、「通信制高校サポート校もそうじゃなかったっけ?」と、思われる方がいるかもしれません。

確かにサポート校の中には、専門技術を教えてくれるところもあります。しかし、サポート校で教わる専門科目は、高校卒業に必要な単位とは無関係なものです。サポート校の専門科目をたくさん修めても、高校の卒業単位にはなりません。

一方、技能連携校は「学校教育法」の中にある「技能連携制度」にのっとって、ある一定の専門科目を通信制高校の卒業単位とすることができるのです。通信制高校に在籍しながら技能連携校に通うことで、無理なく技能の習得と高校卒業資格の両方を得ることができるのが、サポート校との大きな違いです。

学校へは毎日通う必要がある

単位の取得についてはサポート校よりも制度が整っている技能連携校ですが、一方で全日制高校と同じように毎日通う必要があります。

サポート校なら毎日行かなくても問題はありませんが、技能連携校では日々の出席が必須となります。


技能連携校の入学を考えたら

技能連携校に出願するには

通信制高校から提携している技能連携校を紹介されることが多いようですが、通信制高校ではなく、技能連携校の方に願書を提出します。

出願に必要な書類は、学校によって異なりますので、各学校の案内等を参考にしてください。

(参考)技能連携校の一覧が載っているサイトです
   ↓↓↓

技能連携校の受験

学力試験はなく、作文・面接というところが多いようです。試験内容については、各学校に問合せてください。


技能連携校のよさとは

高校生活を楽しめる

部活動などもあり、全日制高校のように高校生活を楽しむことができます。

在籍していた中学がたまたま合わなくて不登校になっただけ、ということもあるでしょう。

新しい仲間と新しい技術を覚えていくことにより、「やり直し」という気持ちで学校生活に取り組める可能性があります。

その分野のプロが教えてくれる

技能連携校の先生には、その道のプロや業界に太いパイプを持つ人などがいることが多いもの。

より、実践的な内容が学べるとともに、就職の際にも有利な面があるでしょう。

進学や就職指導も整っている

学習の内容によっては、進学する人や学習した技能と知識を生かして就職する人もいます。進路指導についてもしっかりしているのが技能連携校の特徴です。

目的が明確なら技能連携校はおすすめ

子どもが将来目指しているものや、今の段階で興味のあるものがあるなら、技能連携校はおすすめといえそうです。中学卒業後や高校中退後の選択肢の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。


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