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エリザベス女王 🇬🇧

英国女王の死去がこんなに私の心を動かすとは、昨日まで想像もしませんでした。コモンウェルスのオーストラリアに6年、イギリスに5年住んでいたのでニュースなどで見る機会は多かったかもしれませんが、王室ファンでもなければ君主主義者でもないし、ましてや自分の国の女王ではないし・・・。

私がエリザベス女王に一番近かった瞬間は、2012年のダイヤモンドジュビリー(即位60年)の記念にグリニッジがロイヤルバラ(王室地区)に登録された時に、式典に出席される女王を乗せた車が私の住んでいたフラットの前を通った時。「こんな同じような(つまらない)式典に何回出席されているんだろう・・」とエンパシーを感じたのを覚えています。(実際には3万以上の式典に出席されたそう。)

それから私が一番女王の言葉を聞き入ったのはコロナの始まりのロックダウン中。フランスに住んでいてもイギリスのニュース番組しか見ない私(笑)。たまたま流れてきた女王のスピーチに涙しました。

[Take comfort while we may have more still endure better days will return.
We will be with our friends again,
we will be with our family again,
we will meet again]

日常が戻るのを辛抱強く待っている間も、どうかご自愛ください。
また友人と会える日がきます
また家族と会える日がきます
また会える日がきます

誰によって書かれたのかはわかりませんが、このスピーチに本当に救われました。ヨーロッパ全土でとても厳しかったコロナのロックダウン中、マクロンのスピーチには憎悪しか感じませんでしたが、王室というのはこういう時に力になる存在なんだなと他国の王室ながらすごくありがたかったです。

昨日から一日エリザベス女王のトリビュート番組をずっと見ていて、彼女の献身的で真摯な仕事への姿勢、自己犠牲、フレキシブルだからこそ不変なイギリスの伝統に昨日から涙が止まらず、目がパンパンに腫れています。

70年もの間君臨していた君主はルイ14世に次いで2番目に長いそうです。(ルイ14世は5歳で即位して最期はずっと病気だったから、実質“働いている君主”としてはぶっちぎり一番長い)。

亡くなる2日前まで公務をこなしていた女王は、実際はずっと車椅子で歩ける状態ではなかったそうですが公務では絶対にその姿を見せず自分の足で歩いていたそうです。96歳というお歳を考えたら引退しても誰も責めなかっただろうけど、女王自身がそれをしようとする自分を責め続け限界まで任務していたんだと思います。

その姿を1日中見ていて、なんて私は怠惰なんだろう、なんて現代人は怠慢で自分本位なんだろうと思いました。

女王だからというよりも“96年生きた人”、“70年働いた人“から私たち世代以下の人が学ぶことは本当にたくさんあるのではないでしょうか。おじいちゃん・おばあちゃんがもういない私は、女王の人生を振り返る番組を通して、改めて彼ら世代の人生の価値観に心を動かされている気がします。

self-dicipline (自己規律)
dedication (献身)
integrity (誠実、品位)
constancy (忠誠、節操)
selflessness (無私無欲)
stoicism (禁欲、冷静)

私もエリザベス女王のように、こんなワードが似合う女性になりたい。人生を振り返った時に“美しい物語だった”と思えるように。

May her soul rest in peace


🌸王室を題材にした文章作り・言葉遣いを知らないので失礼があるかもしれませんがご了承ください

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