スラウェシ島(インドネシア)での出産5

前話の続き。


しばらくしたら、朝ごはんが運ばれてきた。

こちらの病院で朝ごはん出るなんて思ってなかったからびっくり!!(ちなみに、ラマダンは妊婦や出産後の人、病気の人は関係ないので、日中も飲食可能です)

うわー、朝ごはん出るんだーと思って、かけられていた蓋を開けてびっくり。

白いお米とゆで卵が一つだった。


うーん、私出産後でとってもお腹空いてますが・・・。

しかもラマダン中だから、食料調達できる露店も開いてないんですが・・・。

仕方がないので、病院近くのコンビニみたいなところで夫にパンを買ってきてもらう。

お腹減ったよー。

パンじゃなくて、お米食べたいよー、タンパク質食べたいよーって言うのは、我儘でしかありませんでした。


朝ごはんが終わる前に、カカオ事業でお世話になっている契約カカオ農家さんたちがお祝いに来てくれた。

嬉しいんだけど、疲れているんです、私。

カカオ農家さんの家族ももちろん同伴なので、人数多い。

みんなが順番順番に声をかけてくる。

嬉しいんだけど、疲れているんです。

休みたい・・・。


娘が泣く。

赤ちゃんなんて泣くの当然だし、母乳はすぐには出ないこともネットで書いてあったし、仕方ないよね。

って思っていたら、カーテンをガンガン開けられて、「母乳がないからだ」って責め立てられる。


私のところから出ても、「可哀想にねー、母乳が出ないから赤ちゃん泣いてるよー」って、口々に大声で言っている。


めっちゃ腹立つ!

でも仕方ない。

夫曰く、こちらで病院で出産する人は、普通分娩ではないから、普通分娩の私に対する嫉妬心もあるのだろう、とのこと。

でもねー、疲れる・・・。


助産師が来て、母乳あげろ、って言われる。

いや、ちょっとしか出ないんですよ!

こちらが断っているにも関わらず、強引に人工乳を娘に飲ませる。

ちょっとー!!!!

怒りが込み上げるが、何も出来ない。

娘取り上げられちゃってるからね。


やっと娘を手元に返してもらえたと思ったら、別の助産師さんが来て、何も言わずに突然娘に注射。

え?

ちょっと何?

あまりの突然だったので、質問する暇もなかった。

後で聞いたら、B型肝炎のワクチンだったと言うことで一安心。

こちらではB型肝炎が普通にあるから、早い時期のワクチン接種が必要だとか。


あー、いろいろ大変すぎて訳分からない状態でした。

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