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コロナ帰国①(出国前)

コロナにより、夫の会社から一時帰国の指令が出ました。

フィリピンでは1か月弱のロックダウン生活を過ごしましたが、そこから急遽帰国することに。

まさかこんなに長引くとは思ってもいませんでしたが、とはいえ先々のことを考えられる精神状態になく、「これからどうなるんだろう・・」という不安を抱えながらも、目の前のことをこなすことでいっぱいいっぱいだったなーというように記憶しています。

日々変わるフィリピンに翻弄されて疲れてしまい、思い出したくないことも多々発生したのですが、あとから振り返りたくなるかもしれないし、誰かの役に立つ部分もあるかもしれないので、備忘録としてメモしておきます!

1)帰国指示からの情報収集

ロックダウンによって、フィリピンはビザの発給が停止になりました。

私たち夫婦のビザは申請手続き中で止まっており、もしもこのまま切れた場合に何らかの事情でフィリピンから出国しないといけない事態になったとしても出国できなくなる可能性が出てきました。
そのため、会社から帰国指示が出る、ということになりました。

指示を受けてから、即その時点で取得可能な日の航空便を予約することに。

検疫後に空港から移動する際に、公共交通機関が使えないとのことで、到着日のレンタカーも予約をしました。

また、実家には高齢者もいるため帰れず、自主隔離期間用のホテルも手配が必要でした。

どういったフローになるのか想像もつかず、問い合わせするも、検疫所や空港には電話がつながらず。

ネットでも調べたなかで、同様の経験をされたかたのブログ等を参照させていただき、荷物を準備しました。

特に、空港で数泊するかもしれないので、羽織れるような服があると、防寒具にもなるし、まるめて枕みたいにして使えるという情報を得たので荷物に入れました。

一方で、ネットを介して、渡航に関する世間の厳しい風当たりを知りました。
仕方のないことなので、見て見ぬふりをしないと進めない状況でしたが、罪悪感のようなものを感じずにはいられませんでした。

2)準備するも飛行機が欠便に・・

ところが!

予約した飛行機が欠便に。

便が大幅に削減され、その時点で予約できる便は、既にビザ切れの日程となってしまうことが判明。

はたして、出国できるのだろうか…

親切な駐妻さんから「ビザ申請手続き中の資料が必要」とのアドバイスをもらい、持参しました。

合わせて大使館にも何度も確認しましたが、最後まで明確な答えはもらえませんでした。

3)再予約し、再度準備へ

一度予約を取ったホテルやレンタカーなどは、ひとまずキャンセルし、便が取れてから再予約をすることなりました。

また、手荷物を最小限にしないといけないことが判明。

というのも、公共交通機関が使えないのでレンタカーを使用する予定でしたが、レンタカーを借りる窓口の営業時間中に検疫後解放されるものかわからず、ホテルまで徒歩になる可能性を見落としていたのです。

一旦作った荷造りをほどいたり、各所キャンセルして再予約して…、と、これが結構な骨折りでした。

また、「出国できない」という可能性もゼロではなかったので、食品もある程度残しておきました

本来であれば、長期に家を空けることになるかもしれないので処分したかったのですが、万が一家に帰ってきたときに食料がないというのは恐怖だったので残しました。

日々のご飯で栄養バランスは気にしながらも、賞味期限の長いものはなるべく手をつけないようにして、とやりくりを。
またしても、エクセルで食品の在庫管理をしていました。

こちらで知り合った駐妻さんたちは、一人、また一人、と帰国をしていき、心細くなっていきましたし、フィリピン人の知人からも「早く帰ったほうがいい」と各々に連絡をもらい、不安は増幅する毎日。

着々と準備をしながら出国の日までを待ちましたが、そんななかでもフィリピン政府から出される政策や規制も、日本では考えられないくらい短いスパンでコロコロ変わりました。

この異常事態のなかで毎日変わる状況に振り回されてしまい、精神的に疲れ切ってしまった私。

最後のほうになってくると、
「もう…、いいや、どうにかなる。なんとでもなれ。。」と思い始め、半ばやけくそモードでした。

4)出国時

予約していた航空便は、それ以上減便されることもなく、飛ぶことに。

厳重にマスクをし、最小限の手荷物を持ち、空港に向かいました。

ビザの期限切れの問題があったので、空港には3時間前くらいに到着したのですが、手続きを開始してもらえるのは2時間前頃からでした。

空港では入る前に全身を消毒されました。

ビザについては、別途窓口でビザ申請中である書類を持参して説明し、オーバーステイのペナルティを払い、なんとか手続きを終え、出国へ。

空港はそこまで混雑していなかったのですが、機内は密だったので、気を引き締めて搭乗することとなりました。

機内では書類が配られ、入国に際しての注意事項を読みながら待ちました。
日本で空港に着いて、何が待っているのかと不安を感じていて、緊張で眠れずに起きていました。

どうやら到着した空港や、便によって、あるいは状況によっても措置は変わったようですが、私のときはこのようなフローでした。

検疫や入国については別途記します。

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