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『歴史観の形成』第2講 ー現代社会におけるメディア史へのまなざしー(5/14)

1、本日の講義内容

•前回のおさらい(成績など)
•コメントカード
•歴史を学ぶ意味ー現代社会への眼差し
•日本のマスメディアの現状

成績評価
60% 論述形式のレポート試験
40% 中間レポート

ただし各回の積み重ねなので、毎回の受講が重要
6日間はnoteで公開。その後は…?
連絡事項
・アンケート(自分のため&テストの準備)
・オンライン講義について
5月中はyoutube配信、6月からzoomで検討中。
時間通りにスタートできるように


講義の構成
1、前回のおさらい(事務連絡・導入)
2、コメントカード(しっかりめ)
3、歴史を学ぶ意味 ーメディア史から現代社会への眼差し
4、現在の日本のマスメディア
5、2020年の日本のマス・メディアをとりまく状況

2、コメントカード

コメントカードの紹介をしっかりめにする理由
○京都
「京都の歴史を知りたい」
○歴史
「受験で歴史を勉強してきたけれど、それ以外の教科書には載っていないようなことも知ってみたい」

○メディア
「メディアリテラシー」
「私は高校時代の歴史の勉強を通して、マスメディアに対して思ったことは、とても都合のよい存在だということです。戦時中の時は、軍に味方し、戦後は平和を主張して軍の人間を戦犯扱いし、根っからの八方美人だなと思いました。このような時代に見方をするマスメディアはどのようにして誕生し、本来どうあるべきか。とても興味深いです。」
「中国に留学に行った時、いかに自分がステレオタイプの考え方であるということがわかり、そこで、正しい情報を正確に受け取る力を身につけたいと考えた。」

○講義への姿勢
「正直何を学ぶのかあまり理解せずシラバスの評価の基準だけを見て受講を決めました。しかしYoutubeを見て、私も常識とは何か興味を持ちました。マスメディアが形成するもの全てが常識では無いと思いました。真実だけを報道しているマスメディアはほんの一部だと思うし、その中で常識が作られているのだとしたら人それぞれの常識が形成されているのでは無いかと疑問に思いました。今考えた疑問をこの授業で答えを見つけていきたいです。」
「樋口先生の思っていること・考えていることを自分の心の中に受け入れ咀嚼し考えの方向性を同じくして、先生に一人の人として出会ったことを経験として第三者に表現できるほどにしたいです。」
「わたしはマーケティングを学びたいと思い経営学部に入学しました。マーケティングとは社会のニーズを捉えることが重要ですが、マスメディアにも通じるものがあります。いつの時代も人々が求めるもの、見たいものを追求し、社会の様相を捉えてきたマスメディアの姿勢を、この講義で学びたいと考えます」

3、歴史を学ぶ意義ー現代社会へのまなざしー

歴史学はどのように構成されるか
歴史はどのように構成されますか?何に基づいて論じられますか?


歴史の根拠となる史料
行政文書・日記・手紙・新聞・記録されたもの。
歴史を疑ったことはありますか?
行政文書はだれがどのように?日記は?手紙は?
新聞は?
*大事なことなので、来週再び話します。気が付いたことがあればアンケートに。

4、現代日本のマスメディアーメディア史からメディアリテラシーへのアプローチー

「歴史観の形成」でのメディアリテラシー観
去年と今年では全然違います。
講義への姿勢
世界報道自由度ランキング(国境なき記者団より)
•1位…ノルウェー、2位…フィンランド、3位…デンマーク
•アメリカ…45位、日本…66位

→自由を奪われると、「自由」そのものがわからなくなる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A0%B1%E9%81%93%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%BA%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0#cite_note-extraterritorial-23

メディアは批判するもの?
<2019年のコメントカード>「マス・メディアの報道を批判的に捉える」と聞いたことがあるが、その意味がわからない。
報道は信じてはいけないのか?
信頼できる情報は、どうやって判断すれば良いのか?
<2020年のコメントカード>
メディアリテラシーを高めたい
正しい情報の判断ができるようになりたい
→メディアリテラシーが向上した

5、2020年の日本のマス・メディアをとりまく状況

2019年〜2020年の変化
映画『新聞記者』
ネットニュースの残存性
#検察庁法改正に抗議します


・映画『新聞記者』
『東都新聞』記者(シム・ウギョン)と内閣情報調査官室官僚(松坂桃李)が力を合わせて、匿名FAXで送られたきた大学新設に関する極秘情報に関する真相を明らかにする
第43回日本アカデミー賞三冠・最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞
内閣情報調査官室の存在を明らかにした大学新設。
大学新設に関する真相を問うた
映画『i-新聞記者 ドキュメント』
・ネットニュースの残存性
ニュース(事実)消える
ジョージ・オーウェル『1984年』
・ツイッターのハッシュタグ(来週以降に)
「ツイッターのハッシュタグは公平な分析が可能である」(!?)
検察庁法改正に抗議、ツイッターで470万超(『朝日新聞』2020.5.10)
ツイッターから「#検察庁法案改正に抗議します」ハッシュタグが削除


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