紙吹雪について 2: A Conclusion
こちらの記事では、紙吹雪についてもう少し詳しく書きたいと思います。ただし、「紙吹雪について:A Beginning」で書きましたように、最低限の事のみを書いております。色々調べますと、みなさん工夫されて自分にとって合った紙吹雪作成や投げ方をしてますので、Twitter(現 X)の検索で「紙吹雪 作り方」で検索してみることをお勧めします。Twitter(現 X)だとたぶんマサラ用の紙吹雪の作り方が出てくると思います。Googleで検索すると、舞台用などの細かな紙吹雪の作り方が出てきてしまうので注意です。
では、「紙吹雪について2: A Conclusion」始めます。
紙吹雪を作ってみよう
紙を買うよ
先の記事にも書きましたが、固い紙やセロファンなどは嫌われる傾向にあるので、自然と使用する紙についてはお花紙か半紙、極薄目の折り紙(と言うのがあるそうで)になってきます。もちろん、柔らかい薄い紙なら使えますので、他にあればそれを使っても良いかと思います。(ただし、レギュレーションで紙の指定がある場合はレギュレーションに従ってください)
ここでは、よく使われるお花紙について説明します。
お花紙は、大きく3つあります。(現在、お花紙が高騰しているため参考に貼ってあるリンクの商品をそのまま購入することはお勧めいたしません。必ず価格の確認検討をしてください。おおむね500枚300円前後です)
★ 五色鶴
色の展開が多く、紙質も良く柔らかい。空に投げた時の舞い方もふわりとして綺麗。
最大の欠点は、ローラー型裁断機では切りにくく時間がかかること。
★ フレッシュカラー
張りがあり、ローラー型裁断機で裁断しやすく、紙吹雪の束を作りやすい。また、50枚ごとに細い紙が入っていて、裁断する量の目安に。紙質は若干悪い。五色鶴にくらべ、若干情緒の無い舞い方になる…気がする(個人の感想です)
★ その他
100均などでもお花紙は売っています。はじめはそんなに沢山作らないと思いますし、先のふたつは入手も最近は困難なので初めてのマサラなどであれば、100均などで売ってる上記のようなお花紙でもいいと思います。
また、それぞれ皆様のアイデアで色んな紙を紙吹雪にすることもできると思います。最近見かけたのはペーパーナプキンというのもありました。プリントしてある柄を利用して切って使うらしいです。
切るよ
縦横4×4cm以上でつくります。2辺が4×4cm以上であれば、三角でもいいかと。円の場合は、直径4cm以上ですね。レギュレーションで5×5cmというのも見かけましたので、必ずレギュレーションは確認してください。
最近はハート型とか葉っぱ型とか映画のシーンに合わせた形に切ってる方も増えてきました。ご自身のアイデアで、掃除がしやすい大きさ(4×4cmや5×5cm以上目安で)であれば形は自由です。
道具はどうする
だいたい、ハサミか裁断機を使う方が大半で、裁断機を使うのは大量に撒くので大量に紙吹雪を作る必要のある方が多いです。もちろん、猛者と呼ばれる方でもハサミを使う方もいます。あと、手で割くという方法(紙は一定方向であれば裂けるため。裂けない方向はハサミで切る)も。
裁断機は結構高いので、まずはハサミからの方が無難でしょう。
裁断機はロータリー式と押し切り式とあります。私は押し切り式が怖くて使えないのでロータリー式ですが、五色鶴を使う人などは押し切りの方がいいかもしれません。
私が使ってるのは、このタイプ。
高い…。私はアウトレット(箱潰れ)でもう少しお安く買いました。
私の持っている裁断機は、右側にも目盛りがあるので短辺を切る時に左側の目盛りを減算して測るより、右側で「4cm」と合わせるだけでいいのは楽です。(詳細はのちほど)
ハサミの場合は、裁ちばさみのような刃体の長い物の方が真っすぐ切りやすくて良いそうです。ちなみに私は絶対に線が曲がってしまうので、裁断機に切り替えました。
実際に切ってみるよ
さて、切り方は前項でも分かりますように多種多様です。ここでは、私の切り方を紹介します。今回はフレッシュカラーを使います。
用意するものはロータリー式裁断機とフレッシュカラー、そして写真には撮ってませんが掃除機やコロコロ(粘着紙で床やカーペットを掃除するやつ)も必要です。
裁断機には目安となる印を私は付けています。この辺はお好みで。私の場合は全面にノリがついてるフィルム付箋でつけてます。これは結構剥がれます。
フレッシュカラーには約50枚毎に細い紙が入っていて、一回に約50枚切るようにしています。
切る形に関しては、好みなど千差万別なので自分でいろいろ試してみるといいと思います。正方形の人もいれば、長方形や三角の方もいます。
私は捨てる部分が出ない長方形、12分割(縦1回横6×2回切る)にしています。
では、縦(長辺)から切っていきます。その方が切りやすいので。
この時は左側の目盛りで測ります。半分に切るので左側の目盛りで測っても切断される右側も同じ寸法(のはず)です。
この時は、右側の目盛りを使います。
右側の目盛りで測るときは、切りたい寸法のまま測ればいいので楽です。(左で測ると全体の長さからマイナスした寸法で測る必要があって面倒。たとえば、全体が20㎝で4㎝づつ切りたいときは16㎝、12㎝、8㎝、4㎝と測らないといけない)
特にきっちりそろえる必要もないので、この辺は適当で。
また、ほぐして使う場合はこのままどんどん洗濯ネットに突っ込んでいくといいです。
裁断機で切っても、ハサミで切っても、細かな紙片がたくさん出ますので、掃除機は作成時に必須になります。下に新聞紙等を敷く方もいるようです。
束で投げる場合の、ひと束をどれくらいにするかは、人によって違うので試行錯誤してみてください。私は切る一回分(約50枚)をひと束にして、投げる時に半分に割って投げます。
束を止めるものについては、輪ゴムが主流でしたが、輪ゴムNGの映画館もあります。その辺はレギュレーションとご相談の上で工夫をするしかないかと。
また、束にしないで箱を仕切って入れる方もいます。輪ゴムNGのときは、その方法がいいかもしれませんね。
この、束で投げる方法はだんだん主流になりつつありますが、初めてのマサラの方などにはあまりお勧めしません。投げるのを失敗すると周りに迷惑がかかるからです。
束で投げない、そんなに大量に紙吹雪を撒かないのであればハサミで切る方が簡単でいいと思います。
その、ハサミで切るやり方で面白そうだったTwitter(現 X)のフォロワーさんの切り方でやってみました。
今回は百均のお花紙を使ってみました。
用意したのは、洗濯ネットとハサミ、お花紙。掃除機もスタンバイさせています。
まず、お花紙を手で割きます。縦横どちらかの方向は手で裂けるようになってます。一回の枚数は自分の手で裂ける枚数です。
まあ、太さがバラバラでも投げてしまえば関係ありません。
次は、ハサミで短冊状のお花紙を切っていきます。
このときに、洗濯ネットの中に切り入れていくと楽です。裁断機で切った場合も洗濯ネットに入れるとこんな感じになります。
この状態のまま投げる人もいますし、洗濯ネットの中をぐるぐる混ぜてほぐして使う人もいます。ほぐす場合はドライヤーを使うと手で混ぜるよりほぐれます。
洗濯ネットのチャックをドライヤーの口ぐらい開けて、スイッチを入れて稼働させる時はネットが飛んで行かないように口と洗濯ネットを押さえます。
ほぐした紙吹雪は洗濯ネットに入れるのがベストかな、と思っています。ほかにはジップロックに入れている方も見たことがあります。あまり薄いビニール(買い物用など)はガサガサ音がするし紙吹雪を出しにくいです。
投げ方は千差万別
投げ方については、これというものが実はありません。紙の切り方や大きさ、束の作り方やほぐし方などによって違うからです。みなさん色々研究されているので、実際に見て「この人すごい!」と思った人に直接聞くのが1番かと思います。
ほぐした紙吹雪の投げ方一例
私はこの紙吹雪を投げるのが苦手ですのでレクチャーとか出来ませんが、Twitter(現 X)の検索にて、「#紙吹雪講座」を検索すると「まう」さんと言うレジェンドの方が動画付きでご紹介されている投げ方が良いと思います。
バラバラの紙を投げるのは初心者にはやりやすく、束が他人の頭に落ちてびっくりさせない利点があります。ただ、私は下手なのでちょいちょい投げた塊がそのまま落ちてしまうのですが、それでも束が頭に落ちるよりは被害は少ないかなぁ、と思っています。
束にした紙吹雪の投げ方一例
こちらも先述のまうさんから教わったやりかたですが、「フリスビーを投げるように上へ投げる」です。手首のスナップを効かせます。
私は右手に持って左胸下辺りから円を描くように腕を動かして投げます。
あと、空中に紙吹雪の束を置く気持ちで投げています。
投げる量ですが、多ければ多いほど高く投げられる理屈にはなりますが、人間には手の大きさと筋力の限界が存在するので、それらを超えて高く投げることは不可能です。投げられる高さに見合わない量の紙吹雪を投げると、大量の紙束が他人に降り注ぐ結果になります。(実体験)
この辺は、実地で調整していくしかないかと思います。
人から聞いた話だと、心持ち前に投げる人や逆に後ろに投げる人など色々いらっしゃいます。この辺も人それぞれの好みですね。
他にも投げ方はありますが、基本的にはこの2つかと思います。
一つ両方ともに言える注意点は
腰を浮かせて投げない(過度に伸びあがらない)
です。
もちろん、こうやると高く上がるのできれいに投げられますが、後ろの人にとっては映画が見えないし目の前を人の頭が上下して気になって邪魔だと思うんですよね。きれいに投げよう、高く投げようと頑張ると、ついついやってしまいがちなので気を付けたいところです。
おわりに
私がマサラ上映に参加しだしたころからのことを思い返しても、主流のお花紙の切り方や投げ方、ルールなども変遷しています。きっとこれからも変遷していくでしょう。この記事も古くなっていくと思います。
大事なのは、レギュレーションをよく読み、周りの人をよく見たりネットで情報を得たりしてどんどんブラッシュアップすることではないかと思っています。レギュレーションの熟読は必須ですね。
そして、「はじめに」でも書きましたが、撒けばゴミにしかならない紙吹雪にかける金額はよく考えて無理のないようにしてください。タンバリンだけだってマサラ上映は楽しめます。なによりも他人に迷惑をかけず、「自分が楽しい」ことが大事です。
どうぞ、マサラ上映を楽しみ、よいインド映画ライフをお送りください。
Amazonアソシエイト参加。サポートがありましたら、インド映画鑑賞に使わせていただきます。