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妊娠記録-vol.3.2 子宮頸管無力症 出産の覚悟編-

32週2日目(9ヶ月)

健診に行ったっきり即日入院となってから4日目の朝を迎えた。
昨日は朝方まで眠れなかった。ひとえに出産への恐怖心から。

昨日は、土曜日ということもあり、検査の類がないため、
担当助産師さんによる分娩の流れの説明があった。

その流れは大体これまでyoutubeなどで見て何となく知ってはいたので、復習のような感覚で聞いていた。

その際、ふと、「○○さん(私のこと)は子宮口が3センチ既に開いているから」とおっしゃたのだ。

特大の「なんやて????」が出た。

子宮頸管が1.1mm(通常2.5mm)とは聞いていたけども、子宮口が3cmも開いているってことは知らんかった。

子宮口が3cm開く頃って皆さん激痛の最中におられるのではないのか?
こんな無痛状態でここまで開くことって有り得るの?

めっっちゃ普通にご飯食べて、シャワー浴びて、寝てるんだけど。
私、鉄人なの??

流石にそれは何かの間違いじゃないかと思った。

けれど、そう考えると色々辻褄があってくる。

今、ベッドの空きがないとのことで、24時間手厚い管理が可能なえらい高くて広い個室で過ごしている。

これも、ベッドに空きがないからやむ無くなのではなく、それだけやばいってことなのではないか。

早く大部屋に移して欲しいと事あるごとに言っているが、毎回やんわりともう少し様子を見てからですかね。と言われているのも事が重大だからではないか。

何せ陣痛も来てないのに32週で子宮口3cmも開いちゃってるもんね。
素人でも24時間厳重管理体制のベッドにしといた方がえぇやろって思うやつやん。

さらに、その助産師さんはおっしゃった。
「大丈夫。36週まで陣痛が来なくて、無事一旦退院できた人もいるから」

なるほどなるほど。
私もその人たちに続こうというってわけね。

けどけど。
それって裏を返せば、大体の方は、36週までに陣痛が来て切迫早産で生まれたってことではないのかい?

痛いのとか怖いし無痛分娩を希望しているのだが、無痛分娩が適用できるのは、36週以降なのだそうだ。
とするとだ。切迫早産=ノン無痛分娩という方程式が成り立つということだ。

さらにさらに、
「ひとまず年内は(出産せずに)乗り越えましょうね。34週くらいまで頑張りましょう」と力強く拳を挙げられた。

いや。。。36週まで持たせたいんだけど。。
きっとこの助産師さんは数々の私のような切迫早産事例を見て来られた中で、現実的な目標を掲げてくださったが故の発言なんだろう。


そうか。私のような場合、マジで年内出産ありえるのか。
年内って後5日ですやんかいさ。

今まで、無痛分娩にすがっていた。
出産の覚悟ができていても、友人たちに聞く自然分娩による陣痛の痛さを堪え忍ぶ覚悟は全くできていなかった。

今の今までぼけっと過ごしていたが、急に、今陣痛がきたらどうしようという恐怖に居た堪れなくなった。

自然分娩に対する恐怖と、我が子を早産させてしまうことの恐怖。
この2つがない混ぜになって、心臓がバクバクし、身体が熱って全く眠れなかった。

我が子は、生まれる前にして夜型人間である。
夜中、びっくりするくらい暴れ回る。
昨日はその胎動の一つ一つが、陣痛ちゃうか?という恐怖心に変わり、頭が興奮しっぱなしだった。


こういう時に1人だということも怖かった。

いやしかし。
これまで結局自分を励ましてきたのは自分しかいないのだった。

なるようにしかならない。
自分を信じよう。

変えられない現実を恐怖心に苛まれて過ごすよりも、この異常事態を楽しもう。

夜中じゅう恐怖と戦った挙句、朝方ようやくこんな境地に達した。
そう思えた途端、眠りにつけた。

こうやって世の妊婦さんたちはきっと自分の恐怖心と対峙してきたのだろう。
妊婦、偉大。

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