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不妊治療vol.5-不妊治療を卒業して思うこと

結婚し、2年半の不妊治療の後に、ついに子どもが授かった。

現在、妊娠13週(妊娠4ヶ月目)である。妊娠したらしたで新たなる強敵、”つわりモンスター”と戦いの日々を繰り広げている最中である。

妊娠記録はこちら↓


改めて、不妊治療中の自分を振り返ってみて、どういう点が妊娠につながったのかと考えてみた。


とまぁ、妊娠につながるターニングポイントがいくつもある風な書き出しをしてしまったが、私の場合、妊娠に至ったポイントはただ1つ。ストレスフリーになることだったように感じる。


ストレスフリー行動1:自分に合う病院に変えた

これは、タイミング法からより本格的な不妊治療のできる病院へ転院する際に起こった。

家の近所だからという安易な理由で選んだ不妊治療の病院がとんでもなく合わなかった。

その病院はスパルタだったのだ。毎月の妊娠実績を表にして待合室に張り出すなど、えらい本気だった。

その本気は患者にも求められた。

毎回診察の度に今から行う不妊治療の種類や、妊娠の仕組み、不妊治療で行う各種医療行為の目的を患者に聞いてきた。

答えられなければ途端に医院長のご機嫌が斜めになり、ヒステリックに叱咤されるという暗黒病院だった。

もんのすごいストレスに苛まれ、通院1ヶ月足らずで病院を変えた。

不妊治療はいつ終わるとも知れないマラソンのようなものだ。なので、通っている病院が合わなければすぐに変えて、自分に合った病院を選ぶ。このスタンスは重要だと今更ながらに感じる。


ストレスフリー行動2:仕事を辞めた

不妊治療(タイミング法→顕微授精)を2年半行ってきて、うすうす気づいていたけど気づかないふりをしていたことがある。

仕事をしている最中の私は戦闘モード過ぎて、妊娠できる身体ではないのではないかということ。

顕微授精4回目が失敗に終わり、いよいよ「これはやばいんじゃないか」という危機感が湧き上がり、仕事を辞める決心をした。

誤解のないようにお伝えしておくが、

仕事 = ストレスフル ではない。

妊娠を望んでいる人全員が仕事を辞めなければ妊娠できないぞ!っていうつもりは毛頭ない。

私は、オンとオフで人格を変えるタイプなのだ。

なぜならば、オフのときの私は、えらくいい加減で、しっかりしていないからだ。

素の状態で仕事場に立つと、それはもう怒られっぱなしになるのが分かっている。その予防策として、会社に行く道中のどこかでスイッチをオンにして、シャキッとさせている。

そして、そのモードでいることが割と好きだった。

そんな内面的事情と、上司のパワハラ+セクハラ+モラハラ3点攻撃という外的要因が重なり、ストレスまみれの日々を送っていた。


日本全国どこでもそうだと思うが、不妊科はいつもめちゃくちゃ混んでいる。待ち時間は、予約有りで1時間。なければ1時間半〜2時間半位待つのだが、待っている間暇なので、いつもノートパソコンで仕事をしていた。

周りを見渡すと、私のようにスーツでPC叩いている人など皆無だった。みんなPC持ち込めば良いのに。めっちゃ仕事捗るで?くらいに思っていた。

今から思い返せば、心身ともにガチガチに鎧をつけたままだったんじゃないかなって思う。そんな当時の状態では妊娠はかなり難しいことだったろうなと感じる。


ストレスフリー行動3:一旦妊活をやめた

これは意図せず結果的にやめていただけである。

1月から4ヶ月間、夫の海外出張が決まってしまい。その間妊活を中止していたというだけだ。

振り返ると、2年半毎月採卵やら移植やら病院に通いっぱなしの毎日だったので、仕事を辞めたというのも相まって、この間心身ともに十分すぎるほど休養を取ることができた。


ストレスフリー行動の結果

その結果、夫が帰国してすぐの5回目の胚移植で無事着床が認められ、その受精卵の細胞分裂が今や人間の形を成しているという結果につながった。


最後に:不妊治療はマラソンと一緒 いかにメンタルの凸凹をなくすかが長く走るコツ

このように妊娠のポイントを振り返ってみた。

私なりの妊娠のコツは、ストレスフリーになることだが、不妊治療のコツは、諦めずに根気強く行うというマインドセットを持つことだと思う。

そのためには、毎回の結果に一喜一憂しないこと。感情の凸凹をなるべく平らにすることが大切だと考える。

採卵であまり卵子が採れなかった。受精に適した胚が思ったよりできなかった。着床に失敗したーーとかく不妊治療は人の心を凹ませるトラップの宝庫である。

嫌な結果が出たときは、すぐさま美味しいもんを食べに行って、よく寝ること。

こんな風に自分をたっぷり甘やかしてあげることで、明日からまた頑張ろー!って前を向けるのではないかと思う。


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