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週刊めいろま Vol.206 イギリスではなぜ副業が盛んか?/イギリスのサラリーマンはどんな副業をやっているか?/サラリーマンに向く副業/タネ銭を貯めるための節約方法/不労所得系の副業/ブロックチェーンを使用したスマートフォン発売

Vol.206

目次
1. Q&A  
2. ニュースクリップ
3. オススメ本

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新年あけましておめでとうございます。皆さんは楽しいクリスマスやお正月を過ごされたでしょうか。

イギリスはBrexitの先行きが相変わらず分かりませんので、買い物を控えている人も多いらしく、クリスマスも若干お手頃な食べ物はスーパーやデパートに並んでいました。

例えば七面鳥に付き合わせる赤キャベツもうすでに料理したものが1パック300円とか、ローストポテトが1パック400円といった調子です。

料理をしない人がどんどん増えていますのですでに作ってあるパック詰めの料理も大人気です。 これは高齢者が増えていることも反映しています。日本は少子高齢化でありますがイギリスだけでなく欧州大陸も高齢者は増えています。

そして今回のクリスマスは小売業界でもBrexitの 不安が反映されているようで、デパートの売り上げは不調でありましたが、1ポンドショップやALDI などの激安スーパーは大盛況でした。数年前までは話題になっていた中国人旅行者や中東湾岸からの観光客の爆買いはブームが終わってしまったようです。

不安定要素が若干減ってきましたので株式市場は上向きでありますが、 お金の使い方に注意をしている人が相変わらず多いように思います。

ところで我が家では今年のクリスマスは七面鳥を焼かずに、市場で買ってきた雉を焼いてみました。

イギリスだけではなく欧州大陸は秋から冬にかけてが狩猟のシーズンです。 田舎の方に行きますと裕福な人々は雉や 鹿の猟にでかけます。

野生の動物もいますが、狩のために飼育された動物が敷地内に離されて、それを猟銃で打ちます。 こういった猟をするのには、動物や敷地の管理に大変な手間とコストがかかりますし、そもそも広大な敷地が必要ですから、 運営しているのは主に貴族です。

貴族は領地の管理やメンテナンスに大変なお金がかかりますのでこういったサービスを提供することで敷地の管理の費用にしているわけです。

猟は日本の感覚だとちょっと値段の高いゴルフという感じです。費用は例えば雉200羽に猟銃8丁のレンタルで、大体 75万円ぐらいです。8人で行けば一人10万円ほどです。この他に滞在用のホテルやコテージ、交通費などがかかります。

手頃なサービスだと雉や鳩一匹あたり4000円から5000円ぐらいです。この費用には猟銃のレンタルの費用も含まれていますし、朝食や昼食に飲み物も含まれています。この他に鳥100匹あたりに対し3000円ぐらいのチップがかかります。このチップは猟を世話する方に渡します。

イギリスには貴族が所有する領地がまだまだたくさんありますのでちょっと田舎の方に行けば猟をやっているところがたくさんあります。

結婚前の独身最後のイベントとして男友達と一緒に一週間ぐらい猟に行く若い人もいます。最近では二十代から三十代の参加者も増えているようです。昔は大変高価だったサービスも最近では一羽いくらという風に値段を下げているところもあるようです。

しかしひとつの量のパーティーでだいたい100匹から200匹ぐらいの鳥を撃ちますので全部を食べることは不可能です。 ですからそういった鳥が市場に出回ります。雉4匹で1500円〜1200円と格安です。

全体的な量は多くありませんし、 猟で撃たれるのは鳩や雉で 一般の人が普段食べている鶏肉ではありませんから料理には若干の工夫が 必要です。 ですからスーパーでは 出回りません。市場のジビエ専門のお肉屋さんから買うことになります。

猟で仕留めた動物ですから体内には弾が残っています。食べる際に避けなければいけません。 こういったジビエは広い敷地で自由に走り回って飼育されたものですから脂身が大変少なく味も大変素晴らしいものです。

こういった猟を楽しむのは中流以上の人達になりますので、 中流以上の人が住む郊外や田舎の住宅地に行くと猟に行くためのファッションを集めたお店があったりします。そのほとんどは、昔ながらのツイードのジャケットやニッカボッカでまさにイギリスの映画で見かけるような古き良きカントリースタイルです。

こういった郊外田舎に住む人達は釣りに行く時にもこういうクラシカルなファッションを決めて行くことが少なくありません。 とはいっても何十万円もするわけではなく日本の感覚ではとてもお手頃です。

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