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司法書士になった理由

司法書士の植田麻友です。
現在司法書士歴は約12年。私の年齢は35歳ですので、年齢の割には比較的長いキャリアだと言えます。とはいえ、司法書士は70歳で現役の先生もザラですので、私がベテランかと言えば、そんな先生に比べると全然ひよっこです。

それでも、業界の中では若い方ですし、そのわりにキャリアは長いと思っています。それを武器だとも思っているのです。

司法書士は、女性の割合が約18%と比較的少なくなっています。それでも昔に比べると多いですし、東京大阪では女性の司法書士に会うことも珍しくありません。

それでも職業としてはマイナーだと思います。
司法書士って、「なんかよく分からんけど頭よさそう」みたいなイメージだと思うんです。私も実際仕事をするまでは、具体的なイメージがありませんでした。そんな私がなぜ司法書士を志して、10年以上司法書士をしているのかお話できればと思います。


生きていく武器=資格?

私が司法書士を志したのは大学生の頃です。しかし、実は資格を取得しようと思ったのはもっと前の高校生の頃です。このころの私は「検察官になりたい」と思っていました。
検察官!
法曹(資格)+公務員で最強じゃないですか!

当時私は、父親の経営していた会社が倒産した影響で非常に貧乏でした。どのくらい貧乏かと言うと、母親は生活保護受給申請までしました。(しかし通らなかったです…)食事はほぼ炭水化物でしたし、お弁当のおかずがなくて友達に分けてもらいました。家に借金取りも来ましたし、住まいはどんどん小さくなり、最終は府営団地に住んでいました。

だからこそ、生きていくための武器が欲しかったのです。手っ取り早いのが資格です。母は結婚して退職したためにキャリアがなくなりました。その点資格は復職しやすい(イメージ)。高校生の頃、私はそう思っていました。
大学はできる限りお金のかからない公立大学(大阪市立大学。現:大阪公立大学)に進学。家からも近いので通学費用も低い。法学部なので学費も安いですが、奨学金も借りていました。

家は貧しいのに、私は中学校も高校も私立に通わせてもらったので、せめて大学は…!と思い国公立を目指しました。私立も滑り止めで受けましたら行く気もなかったので全く勉強していません。(合格はしました)
だからこそ、入学してすぐは検察官を目指して進んでいこうと思っていたのですが、すぐに方向転換します。おそらく入学して1か月くらいです。

検察官無理じゃん?

母校には、弁護士(法曹)を目指す先輩方もたくさんいらっしゃいました。法学部には法学部サークルもあり、その中には当然弁護士を目指す諸先輩方も多いわけです。私はそういった法学部サークルには入らなかったのですが、1回生の初めころは友達と一緒に参加していました。
その時に思ってのは、「あ、検察官ムリだわ」ということです。

理由は何点かあって「そもそも難しすぎる」ということと「ロースクール行かないといけない」ということの2点です。前者は先輩に圧倒されたということもありますが、自分の学力を考えると妥当な判断だと思います。
後者については完全に失念してました。
そもそも私はお金がないから公立大学に入ったのに、ロースクールにお金払うことなんてできないじゃん…
というわけで早々に方向転換して、司法書士を目指しました。
司法書士を目指した理由は下記です。志は全く高くないのでご注意ください

①学費がかからない(ロースクール等の制度がない)
②ほどほどの難しさ。すぐ受かりそう。
(お恥ずかしい話当時はそう思ってました…今は全く思っていません)
③就活したくないし
(当然ですが司法書士も事務所に勤めるには就活的な動きが必要です)

正直よく分からないまま司法書士を目指していましたが、結果的にはそれでよかったと思います。私は、司法書士試験の勉強はたくさんしましたが、司法書士業界や司法書士事務所については全く何も調べていませんでした。
今考えると、なんて先のことを考えないバカなんだ!と思いますが、情報を得ると考えすぎてしまう性質なので、調べなかったことが結果としてよかったと思っています。

3回目の試験で合格

「ほどほどの難しさ。すぐ受かりそう」という私の甘い考えは打ち砕かれ、3回目の受験でやっと合格できました。正直、人生をやり直す場合、もう一度司法書士を選ぶか?と問われると、司法書士は選ぶかもしれませんが、司法書士試験はもう二度と受けなくないので、非常に悩ましいところです。
私が幸運だったのは、
①実家暮らし
②20代前半(若い)

の2点です。この2点のおかげでなんとか試験にも通り、なんとか事務所にも就職できたということです。司法書士試験は、昨年の合格者の平均年齢は約40歳ですから、30代・40代の人も多くいらっしゃいます。しかし、若く受験するというのは利点があまりにも大きいため、受験するか迷う人は1日でも早く始めることをおすすめします。
「若い」が良い理由は下記のとおりです。
①体力がある
②養うべき人がいない(未婚・実家暮らし)
③社会的な圧が少ない(フリーター許されがち)
④合格後の就職がしやすい(同じ能力なら若い人を採りがち)
⑤業界年齢が高いので長いこと「若手」でいられる(レア度★★)

個人的には③も結構大切だと思います。私は24歳で合格しましたが、友達がバリバリ働く中、フリーターで勉強しているのはなかなか辛いものがありました。おそらく3年目に合格していなければ折れていたかもしれません。

思い付きで行動した割にはよかったやん

司法書士試験に限らずなのですが、私は自分の直感を信じて行動するタイプです。直感からの行動を間違いない!と思っています。というか、間違いない!とするために自分でさらに行動をするタイプです。
資格は万能ではないですが、私のように貧しい人間でもそれなりに人生を挽回するには悪くない武器だと思います。
もちろん、取得には覚悟がいりますが、私は意外と楽しいよ~とお伝えしたいです。

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