沈黙≠無意見(「吉祥寺ルーザーズ」第10話)*26

「吉祥寺ルーザーズ」第10話は、聡(増田貴久)の秘密がわかる回でした。
聡の母親がシェアハウスに訪れる。話し続ける母親に、聡は「許可を取って」から話を始める。その「許可を取る」ことを発端にして、聡が爆発する。

僕が沈黙してたの
何も意見がないからだと思う?
(中略)
しゃべると否定されるから
何もしゃべらないほうが楽なんだって
ある日そう決めたの
逆らわないように、否定されないようにって。
いつも笑顔でいて
なるべく素直でいようって
そう決めたの
そして、その決まりごとは
今でも僕をしばりつけてる。
もう解放してあげたいんだ
あの日を僕を。

ついに聡は、抱えてた思いを母親にぶつけました。

母親にも悪気があったわけじゃないと思います。
聡も、母親がうんざりしていた面もあったけど、心のどこかで母親のことを大切にしたいと思ってたのではないかな。だからこそ、言えなくなっていった。

否定されるし、楽だから、言わないでおこうって、黙って「うんうん、そうだね」って相槌をうってしまう相手が、誰にでも、1人はいるんじゃないかな。私にもいます。家族などの近い間柄であればあるほど、それはお互いのためにはならない。お互いの思いを伝え合う、お互いの思いを聞くということの重要さに改めて気づきました。そして、伝え合う時はことばの選択も大事。そのために、色んなことばに出会っておこうと、アウトプットして身につけておこうと、思います。

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