ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの好きなところを挙げる

 私が愛してやまないゲーム、ゼルダの伝説Breath of the Wild。その好きなポイントを挙げてひたすら褒め上げたいと思います。とにかく好きなんじゃ!
 正直書き切れないほどあるし、それをTwitterで何年も語ってるのにまだ語り尽くせないのですが、なるべくコンパクトにまとめてみます。ちなみにこの文章はティアーズオブザキングダムをプレイする前に書いたものを加筆修正しました。

 このゲームの好きなところ。オープニングがあっさりしている。思わせぶりなムービー、ネタバレのチラ見せなどは皆無。ただただ、今いる世界はこんな世界ですよと見せてくれるだけ。短いオープニングテーマは視界の端に映った人間に注目することで自然に終わる。というかオープニングへの入りも終わりも自然すぎて、オープニングが始まり、そして終わったことにすら初見では気付かない。

 何もわからないのはプレイヤーも主人公も同じ。オープニングでの長々とした説明がないため、プレイヤーは何もわからない。でもご安心ください、主人公リンクも何もわからない。何か新しいことを教わってプレイヤーが「へーそうなんだ」と思っているとき、リンクも「へーそうなんだ」と思っている。一緒に成長していける。ゆえに愛着が湧く。

 景色がきれい。とにかくきれい。流れる風、水面に反射する光、暮れゆく一日、静かな夜。場所により天候により移ろう光を、ただ眺めているだけで飽きない。敵がうじゃうじゃいるような場所は限られているので、ゆっくり堪能できる。そして見えるものはほぼすべて、背景ではなく本当にそこにある。つまり行ける。触れる。乗れる。

 何もかもが自由。どこに行ってもいい。最初からどのエリアにも行ける。決まった順番も特になし。ゴールにたどり着くルートは複数ある。ゴールに着かなくてもOK。バトルのやり方も千差万別、スタイリッシュに戦うリンクもいれば、回復料理を食べまくり泥臭くゴリ押しするリンクもいる。敵の近くにある造形物を利用してもいいし、手持ちのアイテムを使って小賢しく戦ってもいい。反則などない。どう戦ってもいい。何ならボス以外とは戦わなくてもいい。武器が欲しければ落ちているのを拾うか、敵が寝てるスキに失敬すればいい。

 全てのNPCに名前が付いている。名もないモブはいない。個性的な人々。それぞれ何かしら事情を抱えていたり、必ずしも善人ではなかったり、とても人間くさい。地に足をつけてハイラルで生活をしている人間がいる。また例外なく名前がついているからこそ、不存在に思いを馳せることもできる。

 ストーリーは単純でわかやすく、しかし行間に含みがある。深く考えれば多くのことが見えてくるが、見なくても問題はない。大抵は100時間を超えるであろうプレイの間に、プレイヤーの意識が少しずつごく自然に最終目的に向くようにできている。リンクの名前の由来の通り、リンクの意識はプレイヤーの意識とリンクし、そして当然の帰結としてラスボスを討伐する。冒険が終わる寂しさを上回る喜びがそこにはある。

 ずっと遊んでいたい、そんなゲームです。ティアーズオブザキングダムが気になってるけど前作はどうなの??? と思ってる方に、ブレスオブザワイルドを全力でおすすめします。ゲームは逃げない。ブレスオブザワイルドを遊び尽くしたら、ティアーズオブザキングダムを始めましょう。そこにはまた素晴らしい光景が広がっています。

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