見出し画像

Trapcode 2023.1とVFX Suite 2023.1の新機能

2022年11月9日に、Trapcode 2023.1とVFX Suite 2023.1がリリースされました。

Trapcode 2023.1

TrapcodeのカーブグラフのUIが改善されました。グラフサイズが大きくなり操作しやすくなりました。カーブもベジェになり、動きのタイミングを自由にコントロールできます。
ペンツールも、滑らかな描画と従来のような直線的な動きの両方で描けるようになりました。

カーブのプリセットも豊富に用意されており、カスタマイズしたカーブプリセットは外部保存されるので、ほかのスタッフと共有させることができます。

グラデーションのUIも改善されました。ノットが大きくなり選択しやすくなり、グラデーションの中間点も細かく修正できます。
数値入力によりノット位置の調整も可能です。

要望の多かったグラデーションのステップ補間も追加されました。これまでは、グラデーションノットを寄せて作る必要がありましたが、ボタン一つでノットごとにステップ補間とソフト補間を切り替えられます。また、すべてのノットを一括でステップにすることもできます。

グラデーションのプリセットも豊富に用意され、ほかのスタッフとの共有も簡単に行えます。

また、ParticularのエミッターでFormが選択できるようなっていましたが、設定の組み合わせがいろいろあるので、各ビヘイビアにアクセスしやすいようにDesignerのUIにビヘイビアのプリセットを用意しました。

VFX Suite

VFXの最新バージョンでは、初のフルバージョンのReal Lens Flaresがフルバージョンとなりパフォーマンスも向上しています。新しいオプションの汚れ(Schmutz)と回折(Diffraction)を使えば、レンズに埃を加えたり、レンズフレアの各反射要素に波紋のようなエフェクトを加えたりできます。

汚れ(Schmutz)は、汚れたレンズによってガラスに反射した光をきらめかせ、複数の異なる質感を選択できるようにします。

汚れのプリセットも水汚れや埃、砂などいろいろ用意されています。

回折(Diffraction)は、光が絞りの縁で曲がることで発生し、反射光に波紋のような効果を与え、レンダリングを微妙に柔らかくします。
これは、実際のレンズでレンズをかなり絞ったときに、解像度落ちる効果をシミュレートしたものです。

値が50%にするとフレアが少しボケています。

Real Lens Flaresに数十種類のプリセットとベースレンズのデータが追加されました。ホラーやノスタルジー、SF、西部劇などが用意されています。

Trapcode Suite 2023.1とVFX Suite 2023.1は、Red Giant CompleteおよびMaxon Oneをお持ちのお客様は、Maxon Appからインストール可能です。ぜひお試しください。