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FilemakerServerからSlackへの添付ファイル付きメッセージ送信方法の改善

こんにちは。マキシムの基幹システムを担当している出来です。
弊社では、Filemakerを活用した業務システムを運用しており、業務効率化の一環としてSlackへの通知機能を導入しています。

しかし、既存のスクリプトでは、FilemakerServerからSlackへ添付ファイル付きの通知を自動的に送信することができませんでした。

以下では、この問題の原因と解決策についてご紹介いたします。


課題の原因

FilemakerServerからSlackに通知を送信する際に、添付ファイルが送れない原因は「ファイルを挿入」という関数にありました。
サーバー環境では「ファイルを挿入」関数が使用できないため、添付ファイルをオブジェクトフィールドに入れることができません。
この制約のため、APIを使用してSlackに添付ファイルを送信することが不可能でした。

「ファイルを挿入」を使用して、オブジェクトフィールドに挿入

解決策

この問題を解決するために、添付ファイルをFilemakerに取り込む方法を変更しました。
「ファイルを挿入」関数ではなく、「フィールド設定」関数を使用して、オブジェクトフィールドに添付ファイルを入れるようにしました。

以下のようにファイルパスを設定することで、WindowsおよびMacの両プラットフォームでオブジェクトフィールドにファイルを挿入することが可能です。

Case(  
	Get ( システムプラットフォーム ) = -1; "filemac:"; 
	Get ( システムプラットフォーム ) = -2; "filewin:"
) & 
Get ( テンポラリパス ) & "test.csv"
「フィールド設定」を使用して、オブジェクトフィールドに挿入

結果

上記の方法を採用することで、FilemakerServerで実行している処理でも、添付ファイルを含めてSlackに通知を送信することが可能になりました。
これにより、業務プロセスの効率化が図られ、より迅速かつ確実に情報共有が行えるようになりました。


参考

Claris FileMaker Pro ヘルプ ファイルを挿入



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