伝説が生まれた日:1期生ライブ編(1)
ようやく感情に整理がついたので、1・2期ライブについて感想をつらつらと書き連ねていこうと思う。
まずは、1期生の単独ライブから。
乃木坂46が発足した当初は30人以上いた1期生。
今回のライブまでに残っていたメンバーはわずか8人である。
ナレーションの中でも出てきていたが、「全てを知る」彼女達はこのライブに何を想っていたのだろうか。
卒業していったメンバーにも様々なメンバーがいる。
グループの中核となった者、卒業後に活躍する者、日の目を浴びずに卒業した者、伝説となった者。
今でも振り返れば彼女達が歩んできた足跡が残っている。
現役として残っているメンバーも例外ではない。
全員が全員、何かしらの葛藤を抱え、悩み、乗り越えてきた。
1期生は、やっぱり積み上げてきたものが違う。
Overtureから始まったライブは、私にそう思わせた。
1曲目:制服のマネキン
この曲で始まると思っていたし、この曲で始めて欲しいと思った乃木坂46の代表曲。
今回も生田・星野のWセンター体制での披露となった。初期の乃木坂の楽曲にあった社会に対する反骨精神をテーマにした楽曲が私は大好きだ。
MVを是非見てほしいが、「音の出ないギター」、「おいでシャンプー」、「ガールズルール」など大人に強制されたルールに縛られず自分の心のあるがままに生きようとする楽曲には力がある。
そして何より、
卒業後も私の代表曲とさせてください
と語った生駒の存在。乃木坂46の初代センターとして走り続けた彼女がまるで永久欠番のように空けられた単独センターのポジション。
何度見ても感傷的にならずにいられない楽曲。
2曲目:会いたかったかもしれない
9thバースデーライブ本編では披露されることなく終わった楽曲。
メロディーこそ異なるものの、歌詞、テンポ共に大ヒット曲である「会いたかった」と全く同じもので、「AKB48の公式ライバル」ということを全面に押し出した攻めた楽曲と言える。
運動神経の悪い私ですら当時学校で友人らと踊ったり、歌ったりしていた「会いたかった」という人気楽曲。
後進のグループがカバーでもなくこういう形で楽曲をリリースしたことはすごく向かい風が強かったのではないかと今では思う。
それでも今は本来の「会いたかった」を歌おうと思っても自然と「会いたかったかもしれない」に引っ張られてしまうくらいこの楽曲が大好きなのだ。
3曲目:指望遠鏡
乃木坂46にとって初めてのアニメタイアップ曲となった指望遠鏡。
メンバーが指望遠鏡を作ってあてる姿には毎度毎度心をやられてしまうのは今ではもう当たり前になってしまった。
実にアイドルソングらしい可愛くポップで、ポジティブな楽曲。
ライブで観客が指望遠鏡を作る姿が見れない今が本当に心苦しい。
4曲目:君の名は希望
こちらも制服のマネキン同様、乃木坂46を語る上で絶対に外せない楽曲。
乃木坂46が初めて出場した紅白歌合戦で披露した楽曲であり、シンクロバースデーライブでは、両会場同時に披露された楽曲。
記憶に新しいのは1期生の1stバースデーライブのオーディオコメンタリーの映像だろうか?
当時のキャプテンである桜井があれだけ煽っておいて、めちゃめちゃバラードな曲が始まればズッコケたくもなる。
乃木坂46というグループを一躍有名にした分岐点ともいえる楽曲だ。
そしてここから1期生が1期生たる所以であり、私がこのライブが伝説となったと思ったメンバープロデュース企画である。
メンバープロデュースコーナー
1人目:生田絵梨花
プロデューサー:星野みなみ
生田が選んだプロデュース企画の楽曲は「13日の金曜日」。
先日、芸能界引退を発表された元1期生の斉藤優里がセンターを務めた楽曲。
星野がプロデュースしたい生田は「ぶりぶりで可愛い生田」。
初期から、ピアノやミュージカルでの才能を全面に発揮しつつも、乃木中などではバラエティ性や衝撃の料理、ジャイアンぶりなどが度々話題となる生田だが、純粋に可愛い生田というのは中々見れない。
13金での煽りも完全に再現し、生田の可愛さを引き出した部分は初期の頃から生田を隣で見てきた星野だからこそできた芸当なのだろう。
2人目:秋元真夏
プロデューサー:斎藤飛鳥
後輩達では絶対できない1期生の悪ふざけ。
秋元真夏という人物をプロデュースするのに最も相応しい人が、最も相応しい形でプロデュースしたのが4期生の新曲Out of the blue。
そのサビのダンスは通称ネコパンチダンスと呼ばれているが、今回の斎藤のオーダーは、秋元が猫の格好をして猫語で曲を披露するという暴挙。
これに対し秋元は「この人ちゃんと考えてますか?」と溢したが、非常によく考えられていると思う。
(最近の乃木恋のイベントで猫耳つけたイベントがあったからそこから適当に考えたのでは?とも思ったが)
秋元真夏という天性のアイドル性やぶりっこなどを上手に活かしつつ、普段から行われる真夏ハラスメント、通称マナハラに対する仕返しともなるプロデュースはまさに齋藤飛鳥にしかできないプロデュースと言えた。
猫語の秋元はとにかく可愛かった。
3人目:高山一実
プロデューサー:松村沙友理
松村らしい無茶振りと珍しくはっちゃけた高山のコンビが光ったパート。
今回松村がオーダーとして出したのは、「僕のこと、知ってる?」をピアノ演奏で披露すること。
優しく、必死さの伝わってこない高山に全力で頑張って欲しいとの想いをこめてとのことだったが、クイズ番組の司会などを受け持つ多忙な高山がこの短期間に習得できると本気で思っていたわけではないだろう。
松村らしい振りだったと今では思う。
曲の冒頭では、完璧な演奏を見せた高山に対し、私は本当に何でもできる器用な人だなあと感じていたがサビのあたりから一転、まさかのエアピアノに思わず吹き出してしまった。
まさかかずみんにエアピアノの才能があると思わなかったが、カズ先輩以来の高山のはっちゃけぶりに嬉しくなる。
選曲に関しても抜群で、高山の伸びやかな声が響く曲となっている他、この楽曲が発売された当初、休業の発表やアンダー落ちとなったメンバーが数多く参加するこの楽曲を優しさの象徴である彼女が歌うことで包み込んでくれるような安心感がある。
4人目:樋口日奈
プロデューサー:星野みなみ
ひなちまのかっこいいダンスを見たい!というひどくシンプルな理由で選曲されたのは「命は美しい」。
ただ、この選曲にはやっぱりメンバー同士の愛を感じる。
ダンスがかっこいいという理由だけであれば、僕の衝動や日常などでも十分良かったはずだ。
そんな中、星野が選んだのは「命は美しい」であり儚さや色気といった樋口の持つポテンシャルを最大限発揮できるダンスナンバーなのではないかと思う。
実際、樋口のソロダンスは圧巻の一言でありカッコいいひなちまが見られた。
一旦休憩
ちょっと長くなりそうなので、ここで一度区切るとする。
2も読んでいただけると幸いです。
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