伝説が生まれた日:1期生ライブ編(2)

前回からの続きとなるので、是非前回の記事から読んでみて下さい

5人目:斎藤飛鳥

プロデューサー:秋元真夏

本当に抽選で決めたのか疑いたくなるほどによく出来たシナリオだった。

披露したのは、秋元の指示に従いながらロマンスのスタートを歌うこと。

秋元に対して猫語での楽曲披露を強制したその手痛いしっぺ返しが返ってきた斎藤。

今の斎藤のイメージからはかけ離れた可愛い斎藤は初期の頃を彷彿とさせる。

今では、後輩達をイジるなど昔の橋本を思い出させる立ち回りの増えた斎藤だが、1期生の仲間内だけとなるとその立場は一変。

みんなから可愛がられ、イジられる末っ子的な存在に戻る。

乃木坂46の顔として外番組でも多大な活躍を見せる彼女にとって、1期生は唯一自分が弱く居られる場所なのかもしれない。

最後にはきちんと秋元に仕返しもしてらしさを見せた。

6人目:星野みなみ

プロデューサー:和田まあや

二の句が継げないほど完璧なプロデュースだった。

星野のメンバープロデュースは、圧倒的に可愛い系かセクシー系のどちらかだと確信していたし、何なら「欲望のリインカーネーション」が来ることすら予測していたがそれでもなお私の予想を軽々と超えてくるパフォーマンス。

普段の星野からは想像もつかない圧倒的なセクシーさ。

少し高めの声がそれをさらに助長する。

私の中で星野の大人な女性のイメージと言えば、真夏の全国ツアー内の自己中プロデュース企画にて星野が和田・樋口と共に披露した「意外break」が浮かび上がる。

その時も彼女の秘めたる大人っぽさに撃ち抜かれたが、よもやここまでのポテンシャルを秘めているとは。

また私は星野みなみという女性の沼へと沈んでいく。

7人目:松村沙友理

プロデューサー:生田絵梨花

これまた運命とも言えるタッグ。

普段からからあげ姉妹として活動してる彼女達。

最近では、ポケモンの主題歌「1・2・3」を歌うことでその知名度を全国的なものとした。

生田の伸びのある声と松村の可愛いアニメ声はそれぞれが魅力的でありその仲の良さも見ていて微笑ましい。

今回そんな唯一無二の相棒である生田から提案されたプロデュースは「釣り堀」。

卒業した西野のソロ曲であるが、今回生田がこの曲を選んだ本当の理由はサビの出だしにある。

"サボってみよう"で始まるサビに生田は、松村に対していつも頑張り続ける松村に対して乃木坂をサボってもいい、ありのままの松村でいて欲しいという願いをこめた。

賭ケグルイなどでも共演を果たしている他、それぞれが舞台やミュージカルなど多忙な日々を送っている中で、2人は気張り続けていたと思う。

昔のことを掘り返すのはよくないことだとわかっているが、松村には昔、週刊誌に撮影された過去がある。

今では誰も気にもとめていないことだが、乃木坂46に在籍し続けている松村にとってどこか十字架となっているのは間違い無いだろう。

人一倍頑張って、乃木坂46というグループに貢献し続けてきた松村。

それを一番近くで見守ってきたからこその"サボってみよう"、ありのままでいて良いよという生田からのメッセージ。

誰もが気にしなくても自分で自分を苦しめ続けてきた松村への救いの手なのかもしれない、そう思った。

8人目:和田まあや

プロデューサー:松村沙友理

7人目の松村が感動的だっただけにどんなプロデュースが飛び出すのかと思ったが、最後は実に1期生らしいはちゃめちゃな展開だった。

和田が披露したのは「ガールズルール」、昨年卒業した白石が初めてセンターを務めた楽曲であるが、既存の「ガールズルール」のイメージを完全にぶち壊してきた。

極限まで1期生の悪ふざけがふんだんに盛り込まれたプロデュースのコンセプトは"インド映画 "。

1期生全員がキャストとして登場し、はちゃめちゃのファンタジーの世界観の中でガールズルールを披露するのは、人によってはガールズルールへの侮辱と捉える人もいるかもしれない。

ただ、白石の築き上げた楽曲のイメージはあまりに強大だ。

今後、ガールズルールを披露していく機会はたくさんあるだろう。

しかし、そのどれもが白石がセンターではないというだけで一歩下に見えてしまうかもしれない。そんな状況を打破してくれたのがこの和田まあやなのだ。

あまりに突飛で意味不明なガールズルール、私はそこに乃木坂46の持つ無限のポテンシャルを見た。

こうして、1期生8人全員のプロデュース企画が終了。

MCを挟んだところでライブは次のステージに移る。

ユニットライブ

「お姉さん組」・「年少チーム」というユニットを知っているだろうか?

乃木坂46発足当初から数多のユニットが生まれてきた中で最初期から続くのが「お姉さん組」・「年少チーム」である。

でこぴんや偶然を言い訳にして、意外breakなど少し大人びた恋愛模様を描く楽曲の多いお姉さん組。

それに対して、ここじゃないどこか、Threefold choiceなど幼さの残る楽曲の多い年少チーム。

今回のライブではもしもその2組が入れ替わったらということで、普段とは違うメンバーで、でこぴんとここじゃないどこかが披露された。

でこぴん

歌い手が変わるだけで楽曲の印象が変わるのは中々珍しい。

白石らのオリジナルメンバーverや後輩である3・4期生でのverの披露など様々な形で披露されてきたでこぴん。

個人的には、サビでの"私たちは共犯者それがいい"という歌詞のセンスに脱帽したが、お姉さん達が歌うと会社員の合コン感が出るのに対して、年少チームの歌唱はどこか学生生活を彷彿とさせる。

衣装の色もそれぞれのイメージにあった衣装を着ていてとてもしっくりきた。

ここじゃないどこか

正式名称"はいにゃほいにゃはい"で知られるこの楽曲は、冠番組などでネタにされがちだが、楽曲としてフワフワしているのはもちろん、妖精が歌っているかのような軽やかさがある。

今回は、松村・秋元・高山の3名による披露となったが案外このチームは役割分担がオリジナルチームに似ている。

伸びのある声でしっかりと楽曲を支える生田のポジションを担う高山。

少し不安定ながらも可愛げのある声で歌にアクセントをつける星野のポジションを担う秋元。

圧倒的アイドル性を醸し出す生駒のポジションを担う松村。

オリジナルとはまた違う1期生にしか歌えないここじゃないどこかがそこにはあった。

一旦休憩

またもやここで一度区切らせていただく。

最近忙しく中々進んでいないのが現状だが、必ずこのライブのことはきちんと記録に残したいのでゆっくり時間をかけて書き上げていきたい。

3も読んでいただけると幸いです。


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