【CL後追記】スイクンV強いよね。
はじめに
ごきげんよう、もっさ(@Mawssa2000)です。今回はCL京都を直前に控えて、スイクンVの強さを改めて言語化しようと思い記事を執筆しました。最強構築を披露するわけではなく、お気持ち記事になります。ただ、スイクンVの中でも白馬スイクンと呼ばれるデッキは優勝筆頭デッキとなるでしょう。
カードのテキストから事細かに記している記事をよく見るのですが私自身あまり好まないので画像でご勘弁を。
カードのテキストそのものからわかる単純な強さ
まず省エネ高火力。(インテレオンラインなどとの組み合わせから、)並べつつ火力を出すことが容易になっている。Vmaxと合わせて3-2-3というサイドの刻み方をできるので、リセットスタンプとの相性も良く、(主にうらこうさくを使用する場合、)頂きへの雪道も使える。
そして、特性しゅんそくによる序盤中盤終盤の安定感が挙げられる。チルタリスなどと合わせるプレイヤーも多い。
また、たねポケモンであるので、タフネスマントと共に使用すれば相当な耐久力となる。余談ではあるが、上記の理由から、ミュウVmaxなどのデッキにはツールジャマーやツールスクラッパーなどのカードを採用するべきだと私は考えている。
加えて、弱点について。雷タイプは現状あまり猛威を奮っていない。また、闘タイプが強いこともあるので、なかなか弱点を取られない。
その他プレイング、環境上での強さ
サイド2枚分のアタッカーは大変重宝される。(上記にあるように相手にサイドを3-2-3と押し付けれるからである。その他のプランも当然あるが。)例えばガラルサンダーVやブラッキーVなどである。スイクンVも当然該当する。
その中でなぜスイクンVが強いのか。一つは殴りやすさ、そうメロンの存在である。
しかし、もっと重要な点がある。それはうらこうさくとの相性の良さである。当然フュージョンエネルギーが特性の影響を許さないこともあるが、やはり注目すべきはれんげきウーラオスなどで重宝される、クイックシューターのインテレオンではなく、うらこうさくのインテレオンにある。
水エネルギー主体のデッキであれば、アクアバレットを使うことができる。この点でスイクンV+インテレオンという組み合わせはとんでもない力を発揮する。うまく言語化できないので例を示してみる。
相手のサイドの枚数が4枚である時に、上記の盤面を形成できたとする。そして、次のターンにこの前のスイクンが気絶するとする。つまり次のターンには相手の残りサイドが2枚となる。手札には次のアタッカーであるスイクンVがある。しかし、ここでベンチに出してしまうとどうなるか。スイクン2体を取られて最短2ターンでゲームセットとなってしまう。しかし、このターンと次のターンに手張りをするか、次のターンうらこうさくからキバナをプレイするか、ユキワラシをユキメノコに進化するかなどして、インテレオンのアクアバレットを挟むことができればどうだろうか。れんげきウーラオスなどの一ターンに2体以上気絶させることができるデッキは例外であるが、確実にあと2ターンは「負けない」のである。(相手の残りサイド枚数が2枚で、こちらの場にサイド1枚分のポケモンしか並ばないから。) また、200ダメージ近くクイックシューターと一緒に出しやすいブリザードロンドの後に、アクアバレットを撃てばVmaxを倒すこともできるだろう。また、ベンチに20ダメージ飛ばせるので、実質クイックシューターのようなところもある。常にこのようなプランを取るわけではないが、このような柔軟な選択肢があるのだ。
最後のアタッカーになるであろうスイクンVを出さなくても良い理由は何か。逆に他のデッキ、他のカードではなぜ出す必要があるか。それは「手張り」をしなくてはならないからである。ないし、進化を次のターンにする必要があるからである。そう、スイクンVはうらこうさくでメロンを持ってくれば、1ターンで殴り出すことができるカードである。よって、「ベンチに出さない」という選択ができるのである。先ほどアクアバレットを打ったインテレオンが気絶して相手の残りサイドは1枚。ここでスイクンVを起動させれば、相手の残りサイド1枚分にサイド2枚分、うまくいけばタフネスマント付きを押し付けることができる。うらこうさくでリセットスタンプを打っておけば良いが、場面によっては回収ネットによってメッソンなどを回収し、代わりにスイクンなどを展開することで、残りサイド1枚であるが「ボスを打とうが誰も一撃で倒せない状況」を作ることができ、もう1ターン生き延びることができるかもしれない。
さらに、相性の良いカードとして使われているカードが、ご存知はくばバドレックスVmaxである。このカードも同様に水タイプでメロンやキバナを使う観点から、スイクンVやインテレオンとの相性が良い。弱点分散というのは正直どうでもよくて、やはりHPの高いサイド3枚分アタッカーのはくばバドレックスVmax、サイド2枚のスイクンV、サイド1枚分のインテレオン(そして回収ネット)をその時に応じてうまく使い分けて、相手に一番勝利までの要求を課す戦い方をすることにいわゆる「白馬スイクン」と呼ばれるデッキの魅力が詰まっているのではないだろうか。
ここで一つはくばバドレックスVmaxとスイクンVに関する論点を紹介する。それは、「はくばバドレックスはスイクンに強い」ということだ。ダイランスで1発(ないしクイックシューター込み)でスイクンVは落ちてしまう。スイクンVが多く蔓延る環境でははくばバドレックスVmaxが厚く採用されているデッキの方が有利である。つまり、はくばライン2-2スイクン3、はくばライン3-3スイクン2、はくばライン2-1スイクン4、というようなそれぞれの配分は、一つの正解を導くことができないと考えられる。おそらく同じプレイヤーでも同じカードプールで二週間後に同じ白馬スイクンを使っているかというと怪しいのではないだろうか。タフネスマントを簡単に突破される際もはくばを優先する要因になるだろう。
加えて、特殊エネルギーであるウォッシュエネルギーもなかなか良い性能をしているだろう。環境に応じて採用したい。
また、上記の通り、省エネ稼働であることから、メロンやキバナと基本水エネルギーさえあればどのデッキにも採用できるのである。それこそいわゆる三神ザシアンのデッキや、3-3でサイドが取られがちなリーフィアVmaxのデッキなど、採用の幅は多岐にわたる。ここでも余談だが、リーフィアVmaxは3-3でサイドを取られる可能性が高いとはいえ、日本ではリーフィアで殴るコンセプトを貫く印象が強い。しかし、マオスイレンのレギュ落ちなどが発生している海外環境ではスイクンVと組み合わせることがなかなかハマる印象がある。水エネルギーが入っているだけで、リーフィアVmaxのデッキにおいてもアクアバレットの手段を取ることができる。つまり白馬スイクンのようなプランを取ることができる上、特に序盤、メロン等に依存せず、緑化細胞で安定したエネルギー供給ができる上、スイクンVの弱点である「逃げるエネルギーが2」というところから、リーフィアVmaxはスイクンVの処理がかなり楽になっている。(ガラル鉱山を出すことでくさむすびの火力が240になる。うらこうさくでツールジャマーを持ってくればタフネスマントも怖くない。)リーフィアVmaxの立ち位置も良くなっているのではないだろうか。これも余談だが、オルタージェネシス後のザシアンVも、スイクンV(タフネスマント付き)が吹っ飛ばされるので、相手にしたくない寄りである。ザマゼンタVは雪道もあるので、むしろどうにかなるだろう。
ではどんなデッキが活躍するか
最後に一応ある程度の見解を出しておこうと思う。1000人以上が参加したオンライン大会、POGで私が使用したデッキからフュージョンアーツ環境以降でどのような変更をすれば良いか考えてみる。下記のデッキはミュウVmaxが登場する前の環境で使っていたものである。
まず、上記の説明でも薄々触れたように「キバナ」の採用をするべきであるだろう。
フュージョンアーツ以降では、フュージョンエネルギーによってクイックシューターが通らない。よってアクアバレットのインテレオンがこれまで以上に重宝される。しかし、インテレオンにはメロンを打てないのでキバナは1枚は積んでおきたい。若干テンタクルも脅威になりそうなので使う機会も増えそうだ。(2-2-1-3などとサイドを取らせるプランが取れる。マントスイクンが重いので要求札の多い白馬よりスイクンを少しでも長く使いたい。)
さらに、うねりの扇の価値が大きい。
ミュウVmaxがエネルギー干渉に弱いのは周知の事実である。そして雪道リセットスタンプを決めても解決しやすいデッキであることも事実である。先攻をとれたミュウVmaxはtier1を超越する存在であると個人的にはみなしているので、なんなら2枚採用しても良いカードではないかと考えられる。ミュウVmaxは最大限重くみるべきだと考えている。
ただし当然、60枚の制約の中でこのようなカスタマイズをする場合、ベンチバリアのミュウやスタンプ、メロンやマリィといったサポート、最悪エネルギーまで交換を考慮する必要がある。あとはくばとスイクンの配分をスイクン系デッキが多いと踏めばはくばを多めに採用することになるだろう。
おわりに
今回も短い記事でしたが、読んでいただきありがとうございました。急な執筆だったので、誤字や言い回し等、間違いを見つけた場合、訂正させていただきます。京都大会、楽しみですね♪
巨石丁〜♪
P.S.一応こんな感じ。当日れんげきの立ち位置がまあまあ良さそうだと思いつつ母数は少なそうなのでそれをかわす読みで自分だったらこれ使います。ミラーも多そうなのではくば3を最後まで検討します。枠はスイクンVの枠を。マーシャドーなんか枠があれば入れたいですが断念しました。れんげきのインテレオンVmaxもそこそこやれそうなんですが、母数が少なそうなのとサイド取ってもらってスタンプから頑張るしかなさそうです。
追記(10月5日)
CL京都出場者の方々お疲れ様でした。優勝がみごと、白馬スイクンとなり、自分自身が考えていたデッキを優勝者のデッキと比べてよりブラッシュアップしていければと思い、追記することとしました。
まずは公式で公開されている優勝者のレシピから。
当記事内にて強調しました、「キバナ」や「うねりの扇」の採用が見られて、それ自体は合っていたのだと思います。しかし、私はそれらの採用のために、「マリィ」のようなデッキの安定感をある程度確保するカード(ドローサポート)をなくなく削ってしまいました。上位入賞者の中には「博士の研究」が1枚で「キバナ」が入っているデッキも見られました。優勝者のデッキはどうでしょう。サポートはガッツリ入っている上、私自身断念せざるを得なかった「マーシャドー」の採用まで見られます。さらには「レベルボール」や「クイックシューター」の「インテレオン」については、自分のデッキよりも厚く採用されています。当然ですが、自分が「絶対に必要だ」と思っていたカードの中の数枚がこういったカードに変わっているということです。
採用されていなかったカードその1が「タフネスマント」でした。「スイクンV」を強く使う試合が多いことから私自身2枚確定としていましたが、1枚採用。「うらこうさく」で持ってくることができる上、3-2-3のプランを通すならば一枚しか「スイクンV」を使わない上、3-2-3で通す場合「別にスイクンが相手の攻撃を耐えず一撃で倒れてもあまり支障がない」といったことがありそうです。また、「ミュウVmax」相手に「タフネスマント」付き「スイクンV」をつっぱったとしても、「ツールジャマー」で簡単に返り討ちに遭ってしまうことも要素としてはあるのではないでしょうか。耐久力を上げるポケモンの道具(現物)の枚数が多めになってしまう経験は以前にもあり、三神ザシアンの「大きなおまもり」で経験済みでした。当然サイド落ちを考慮した2枚以上の採用は考えられますが、その現物にアクセスできる札がどれだけあるか、その現物が必要になる機会がどの程度あるのか、もう少し考えるべきでしたし、「ベンチバリア」の「ミュウ」を非採用にすると決めた以上、「タフネスマント」を「ミュウ」にはるプレイングもしないので、ピン刺しで試行してみるべきでした。ただし「タフネスマント」は、後手を取ってしまった際に個人的にはよく活躍するカード(相手の先2の攻撃をVポケモンが凌ぐ、現環境ではレアケースですが「メッソン」が「ダイファントム」を乗り越えるなど。)だったので、今後の悩みの種となるでしょう。
続いて「あなぬけのひも」です。「メロン」を打つ関係上、「ボスの指令」を自在に打つことができないデッキで、「クロススイッチャー」を採用する人もいるほどです。「あなぬけのひも」で特に小物を「エンペラーライド」などで倒せた時は次のターンの「ボスの指令」にもつながり、余裕を持った試合が可能になります。また、逃げるエネルギーが多いポケモンが多い割に、入れ替え札が少ないことも特徴になってきます。なんだかんだ終盤の相手の「リセットスタンプ」「ボスの指令」で裏のエネルギーの無い「はくばバドレックスV」なんかが縛られて負けてしまう、なんていうこともあります。そんな中で周囲では「2枚以上あっても...?」という声もあるような「あなぬけのひも」が非採用となっていました。かといって、「ポケモンいれかえ」の採用もありませんでした。そして、「ボスの指令」自体も、私が最低限必要だと思っていた3枚ではなく、2枚、おそらく「キバナ」の枠になったのかと思われますが、大変驚きました。しかし、以下持論になりますが、私が使おうと思っていたものだと、「裏のV(など)を倒すプラン」にデッキの枚数を割きすぎているのかも知れないと思いました。本来「ダイランス」の魅力として、「クイックシューターと合わせれば前のVmaxをも(ほぼ)一撃で倒せる」ことがありました。例えば「ミュウVmax」について考えるならば、当初の私の考えだと、「ゲノセクトV」を取って2-2-2プランを目指すなどが主流になっていたように思えますし、自分のレシピだと「ミュウVmax」を相手にするには「確実に2パン」となります。つまり、プランに柔軟性が無いと言えます。もう一つの太いプランとして、「クイックシューター3回分」+「ダイランス」に近いプランも取れないことはないわけです。たまたまミュウに焦点を当ててしまったので、当然、「うねりの扇」で「フュージョンエネルギー」を剥がしたり、「オドリドリ」を「エンペラーライド」であらかじめ処理して1-2-3のようなプランを取ろうとするような工夫は必要になりそうですが、少なくとも対Vmaxにおけるプランの幅が広がると思います。しかしながら、当然ポケモンを入れ替える札としての仕事についてはできなくなるわけで、プレイングでカバーする必要がありそうです。その場に出てしまったアタッカーで戦い、その都度相手に一番多いサイド枚数分のアタッカーを押しつけられるようにする必要がありそうです。
加えて「ツールスクラッパー」です。相手の「ミュウVmax」の「ツールジャマー」やそれこそ相手の「タフネスマント」を剥がす役割がありそうです。また、現環境では「ポケモンいれかえ」の採用枚数が全体的に減っており、「ふうせん」の採用が増えているようにも思えます。エネルギーが貼れないと1ターン全く殴れなくなってしまいやすいデッキなので、1ターンもらうために「ふうせん」を割って「ボスの指令」で縛るといった動きも比較的多くあるでしょう。これも個人的な憶測になりますが、やはり「クイックシューター」が優先されたのかなと思いました。耐久力を道具によって上げている相手の場合、クイックシューターでどうにかなる、Vmaxの耐久は道具であまり変わらない、というような攻撃的な要素から、スクラッパーは不要と判断されたのかなと想像しました。
「マーシャドー」は「混沌のうねり」を意識して、採用したくても枠の都合でできなかったカードの一つであったのですが、先程のポケモンを入れ替える札が少ないことに関連して、「マーシャドー」スタートしてしまった際に逃すことがそこそこめんどくさいことになることが要素としてありました。ですから増やす枠があるならば3枚目の「頂きへの雪道」なんかも検討していました。スタジアムを通すためにももっと優先順位を高めるべきであったと思います。自分で「頂きへの雪道」を割って特性を使う選択肢も生まれます。
最後に、「デデンネgx」か「クロバットV」か問題です。POGの優勝者も「クロバットV」を採用していましたが、前者を使って優秀な成績を収めているプレイヤーもCL京都では多く居たようです。私自身、「デデンネgx」は序盤の事故を主に回避したいなと思い採用していました。(中盤終盤でも使えますが、「頂きへの雪道」がプレイされていることが多いので、早めに使うことが多い。)当然主に手札が事故っている時に使うので、手札がガチャついている時にも確実に6枚引ける「デデンネgx」を採用していました。しかし、事故っている時というのは手札にサポートなどがないだけではなく、例えば「インテレオン」などの進化後ポケモンが大量に来てしまうなどということが考えられます。そういったカードを切ってしまうと先ほどの「ミュウVmax」に対するプランなどを考えた時に、かなり終盤に響くことになるでしょう。そして、別の観点から考えると、他のデッキに比べ「レベルボール」か「ジメレオン」を引ければ、事故が解決するケースも多いデッキになります。ですからデッキのカードを無駄にすることなく、「クロバットV」を丁寧にプレイすることがその場で多くドローするためではなく、試合に勝つためには重視されることなのかもしれません。「メロン」1枚に然り、「トラッシュして良いカード」があまりないこともこのデッキの特徴なのでしょう。また、相手に厳しいサイドプランを押し付ける以上、サイド2枚分の「デデンネgx」や「クロバットV」をプレイすることはかなりの負け筋になりがちなので、「デデンネgx」を使おうが、他のデッキ以上に丁寧に使いたいところです。
以上、出場してもいないのに勝手に反省会をしました。今回は8-1でもオポ落ちがあり得るというとんでもない環境で、福岡大会も同様のことがありそうです。優勝者のデッキのように、「レベルボール」などのデッキの安定感を上げるカードを極力優先したレシピを作れるように心がけていきたいと思います。
それでは短い記事でしたが、読んでいただきありがとうございました😊 巨石丁〜♪
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